旅は、ごちそう。(中川賀代子)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

カテゴリ: 50回〜

今回の出張を兼ねての東京行き。
横浜中華街で点心。
雪で大きく予定も変わり、
仕事の日は、一日3万歩歩き、
初めて泥鰌を食べ、寄席を体験し…。

江戸東京博物館のホームページで
地図や開館時間をチェックをしておきながら
休館日を忘れていた事。

相変わらずのツメの甘さ、天然ボケもありましたが、
十分に「江戸」を楽しみました。

その最後の締めは、静岡丸子宿の丁字屋。
随分前に行ったことのある、とろろ汁の有名店です。

広重の「東海道五十三次 鞠子」にも
とろろ汁という看板が描かれたものがあるそうで
その頃には、店があったという老舗ですね。

普段は、一食にごはんは茶碗一杯くらい。
もちろん、レディースサイズです。
でも、とろろ汁となると、おかわりしちゃいますね。

とろろ汁・麦飯・漬物・お味噌汁の定食をオーダー。
麦飯に、滋味あふれるとろろ汁。
薬味をのせて、音をたてて食べる(かきこむ)。
そんなざっかけない感じ(笑)のごはん。
お櫃にはいった麦飯は、すぐになくなり、
もちろんお代わりをいただきました。

こちらの茅葺き屋根の建物もステキ。
古い建物の中で食べるとろろ汁は
郷愁もあり、とてもいい雰囲気。
この建物はぜひ残していただきたい。
周囲の景観も変わらずにいてほしいなと思いました。

江戸満喫にふさわしい旅の最後のごはん。
あ〜おなかいっぱい♪と満足して
家に向かいました。

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デザインを生業としているのもあって、
一年に数回の小旅行をしたい。
その中で、最低一回は東京へ行って
街を歩いてこようというのが、私の中の目標。

マーケットリサーチとまではいかないけれど、
街、建物、売られている商品、美術館や博物館。
見るものが何かしら私の力になるような気がします。

そして、今回の江戸満喫の旅。
我ながらいいプランで、なかなか楽しいものでした。
今回は「旅は、ごちそう」のタイトル通り
くいだおれました。。。(笑)

20代の若かりし頃、
文楽、歌舞伎、落語と意味も内容もわからず、
背伸びをして何度か観に行きました。
名古屋での公演はホールでしたが…。

しばらく日本の芸能といわれるものから遠ざかり、
外国の街と文化など海外のものに目がいった20代後半から30代。
40代を過ぎ、再び興味が日本に向いてきました。

相方も落語好き。そして落語ブーム。
興味の矢印と、世間のブームが
同じ方向を向いているようで
初心者向けの書籍が発売されたり、
インターネットでも落語コンテンツがあったり。
古典芸能に触れる時間が増えてきました。

でも名古屋では、落語はホールで観るものが主流です。
ですから、今回の東京行きを決めた時
寄席に行きたい!寄席の雰囲気を観てみたいと思ったのです。

仕事を終えて夕方、池袋演芸場へ。
こちらはお弁当などの持ち込みもいいらしく、
チケット購入後に、駅前のデパ地下で
夕飯のお弁当とお茶を購入。

入り口から地下への階段を降り、演芸場の中へ。
100名程はいるらしい演芸場は
平日の夜でも結構人がいました。

子供の頃、テレビでみた覚えのある
神楽、切り絵など落語以外の演芸もやっていて、なかなか楽しい。
そして、その芸のすばらしさには驚かされます。

落語家の名前も、話もほとんど知りませんが
高座での表情、言葉なども「芸」なのでしょう。
同じ話でも、落語家の解釈、演じ方で
いろいろ違ってくるのでしょうね。

この雰囲気。味わえてよかった。来てよかった。

落語も歌舞伎も、話の筋がわかっていたほうが
より楽しみが増すのではないか。
そんな事を思うようになりました。

そして、名古屋での落語の公演をチェックしたりしているこの頃です。

東京2日目の朝、さっそく築地へ。
初めての築地市場です。

旅先に市場があると、寄りたくなる私。
活気や生活感いっぱいの
あの雰囲気が好きです。

玉子焼きを頬張りながら
たくさんの働く人たちの
じゃまにならないように市場内を散策。

今回の目的は朝ごはん。
カレー、パン屋…。
いろいろ気になるお店はあったのだけれど
今回はやはり海のもの!

どこをどう歩いたか、細い路地をはいって
丼屋さんが並ぶところに到着。
古い建物の1階。
いくつか店があるように思いましたが同じ店のよう…。
海鮮丼をいただきました!

マグロにウニ、イクラ。
なかなかこんな丼は食べないぞと
朝から新鮮なネタの丼をいただく。
ん~贅沢です。これぞ旅の味わいです。

朝ごはんを食べてからまた一回り。
今度は魚がし横丁というところを歩きました。
先程の市場よりも小さめですが
いくつか店も立ち並び、なかなかいい雰囲気。
そして寿司屋さんなどは大行列(!)
驚きました。なんだこの行列は!!

もう朝ごはんを食べた後。。。
今度築地にきたら、
こちらの横丁でご飯を食べてみようかなと
次回の楽しみにとっておくことにしました。

だいたい一回りしたところで銀座へ。
今回は、半分仕事のために東京へきたので
約束の時間まで銀ブラしようかと
まずは築地から銀座へ徒歩で向かいました。

しかし!銀座の店が開くのは10時~11時頃。
迂闊でした。朝早すぎでどこも店がやっていない。
仕方ないので、まずは喫茶店で時間つぶし。

目的としていたお茶屋さんも11時開店。
それでは仕事に間に合わないので
静かな朝の銀ブラとなりました。

そのまま日本橋の千疋屋へ。
様変わりした日本橋の町。
たしかここにがあったはず。でもない!
私の覚え間違いか。

あきらめの気持ちでいたら
お向かいの素敵なビルに千疋屋の文字。
移転されて、さらに素敵なお店になっていました!

こちらのカフェでパフェをいただき、仕事へ。
なんともまあ、時間もおなかも充実した午前中でした。

東京では、浅草で宿泊。
お値打ちな宿泊プランがあったし、
こちらも学生時代に浅草寺あたりを散策し、
花やしきで遊んだくらいだったので
また訪れたいという気持ちもあったのです。

雪の影響による渋滞で
たいして体力を使っていないのに、疲れてしまっている。
でも、まだ見ていない歩いて両国方面・東京江戸博物館へ。

あーーっ!月曜日は休館日。
前日にこちらのホームページをみていただけに
休館日のチェックをせず、とても悔やまれた。

入れないものはしかたがない。
近くの国技館の相撲博物館へ。
この時は、親子兄弟の力士を紹介されていました。

しばらく両国あたりを歩きながら
浅草に戻り、浅草寺へ。
こちらは私の想像どおり、観光客も多く、
いろんなお土産屋など店舗もあって、歩くのも楽しい。
浅草で有名な舟和の芋羊羹を食べようと思ったのだけど
大きいサイズしか見つけられず。。。
すぐに食べるわけでもなし、
日保ちもしないので、旅人には
小サイズでつまみながら食べれるとありがたいのだけど…と
今回は断念。

だんだん日も暮れ、念願の泥鰌を食べに行く。
散策の途中で見つけた駒形町の「駒形どぜう」へ。
昔、池波正太郎の小説か、旅行雑誌だか、テレビだかで
浅草で柳川鍋を見た覚えがあったのです。

私の生まれた愛知県の海部津島から岐阜県海津にかけては
モロコなどの川魚やナマズ、フナの料理がありました。
そんな地域でしたのですが
泥鰌は縁がなかった。。。

初めて食べる泥鰌は、
しっかりと下ごしらえがされていて、
臭みもなにもない。淡泊でおいしい!

春先に出回るコウナゴ(イカナゴ)で
私がつくる卵とじのほうが、もっと魚くさい。
やっぱり手を加えないといけないなと
泥鰌を食べながら、コウナゴのことを思い出しました。

柳川鍋は泥鰌の頭をとり、腹を開いたものでした。
こんな小さな泥鰌を、
たくさん丁寧に処理するのもたいへんだなあと感心しました。

少し調べてみると、
柳川鍋のような浅くて小さな鍋(小鍋立て)は、
江戸の食文化に欠かせないスタイルだとか。

思いつきで、食べた泥鰌の料理ですが
老舗の味を堪能でき、
少しだけ江戸に触れた気がしました。

インターネット通販など便利になった現代ですが
やっぱり、土地のものを、その土地で食べるということは
私にとっては、楽しい事だし、
その意識は持っていたいなと思います。

20数年ぶりの中華街。
でも小雨降る夜の中華街にしては、
人も少なく、ちょっとさびしいものでした。

訪れた萬珍樓點心舗(まんちんろう てんしんぽ)。
近くにも萬珍樓というお店(本店)があって、そちらは広東料理。
広東料理のひとつ、點心(点心)のお店がここです。

広東料理はピンとこないのですが、
点心と聞くと心躍ります。
小さなお皿や蒸篭に、
小さいけど具がみっちりと詰まった蒸し物。

焼き物や一品料理もあるのだけれど
私はがっつりと蒸し物に。
テーブルにはいっぱい蒸篭が並びました。

料理をカメラにおさめながら、
湯気のたつ蒸し餃子などをパクつきます。
一緒に頼んだジャスミンティーで口直しをして
また食べて…。
蒸し餃子は小さめなので、どんどん食が進みました。

さて、お粥で〆ようかとオーダーしたら
量が多くて、、、でも残すことはできない!
おなかパンパンになりながらも、お粥を完食。。。

買おうと思っていた月餅などのお菓子にも
目もくれないくらい、おなかいっぱいになり、
散歩しながらホテルに戻ったのでした。

教訓)中華料理は量が多めであると思い、おなかと相談しながら少しづつオーダーすること。

中華街で点心を満喫した翌日。
横浜市内で観光を考えておりましたが
大雪のため、市内は大渋滞。
山下公園までたどり着くことができず、
このままだと、予定の東京着も何時になるかわからない。
夜の予定もあるということで
市内観光はやめて、東京に向かいました。

といっても、高速も通行止めとなり、
街は交通マヒ状態。
日頃、じっとして動かない渋滞が嫌いで
時間がかかっても遠回りでも動く道を走るのが好きな私も
まったく動くこともできない状況に
なんら期待することなく、
あきらめ半分でできるだけ
雪のない国道を走ることにしたのでした。

こんな旅もあるわね。
思いもよらないこともおこるものです。

前日、家を出たときは
雲が多いなあという程度のことだったのが、箱根峠で雪。
そして翌日、都市部は雪のための大渋滞。
日本って広いんだなあなんて、改めて感じたのでした。

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