一日一日と寒さを感じ、紅葉の季節となりました。
この時期になると思い出すのが、
奈良県と三重県との県境にある曾爾高原のススキ。

数年前。
思い立って、暗くならないうちに訪れようと急いで家を出掛けた日。
なだらかな山の斜面一面に
午後の傾きかけた陽の光を浴びて、黄金色に輝くススキの穂。
それはそれはきれいなものでした。

それから毎年秋になると行きたい気持ちはあっても
なかなか時間がとれず、時期を逃していました。
今年はポカッと
突然のプレゼントのように行くことができたのでした。

今回は下調べもせず、カーナビまかせ。
今思うと遠回りを案内されたかもしれないし、
ここは通れないよぉ〜っていうくらいの細い山道は
カーナビに怒ってみたりして(笑

息切れしながら、駐車場から高原入り口の茶店へ。
そこから視界が広がり、思わず声をあげてしまいます。
やっとたどり着いた高原は、以前見た記憶のまま。

正面には沼地があるそうですが、歩いているとススキに隠れて見えません。
なだらかな山の斜面から頂上のほうまで
一面にススキの穂が揺れています。

まだ葉がやや緑がかっておりましたが、
もっと寒くなって葉が枯れると、太陽の陽によっては
一面が黄金色や、銀色にも見えるかもしれません。
風が吹くと、穂が波のようにサワサワと揺れるかもしれませんね。

小さい花でもたくさん集まると非常にきれいなものです。
ススキの原っぱ程度のものは
子供の頃もよく見ておりましたが
高原ともなると壮大です。

曾爾村のホームページを見ますと
春から夏は新緑が美しいとか。
また、あたたかくなったら訪れてみたいと思いました。

自然の美しさは、本当に心をリフレッシュさせてくれます。