私は愛知県の西尾張地方の出身です。
これまでに県内を3回ほど引越しました。
今は愛知県の北東部、お隣は岐阜県です。

西部から東部に引っ越すと、
同じ県内でも、文化や生活の違いを感じることがあります。

こちらに住むようになって知ったお菓子「おこしもの」。
おこしものって何?
スーパーの生菓子の棚に並んだりしています。
(ただし、大手スーパーでは見たことがありません。)

お団子のような白い生地に、食紅などで色付けした生地を彩りで使っていて、
鯛とか、梅花とか、いろんな形があります。
今の華やかなお菓子とは、ほど遠いくらい素朴さをカンジます。

こんど食べてみようと思っていると
いつのまにか、時期を過ぎているようで
その気になった時には、店頭にはありません(笑
だから、いまだに食べたことがないのですが…

インターネットで見てみると
おこしものは、愛知県、名古屋に伝わるお菓子だそうで…。
米粉を熱湯で混ぜて練り、木型にその生地をぎゅっといれて蒸す、
という昔から家で作られているようなお菓子のようです。

もちもちしたお団子のような生地で
お雛さまの人形にお供えした後に
ちょっと焼いて、砂糖醤油などをつけて食べるということです。
できたてに砂糖をつけて食べるのも、おいしいそうです。

愛知県に住んでおりながら、全然知りませんでした。
お菓子用の木型も、各家庭でいくつか持っていたそうで
その家の形があったようです。

通信販売で遠くのものや
話題の商品が手に入れやすくなったとは言っても
その土地、その土地で伝わるものがあるのですね。

最近は、「あんどーなつ」という和菓子店で修業する
女の子が主人公のマンガなどがあって
ちょっとお菓子にも興味をもっています。

粉モノ(団子モノ)は
割りと手軽にできるお菓子なのですね。
米粉もお米屋さんに売っているし、
スーパーに並ぶのを待たなくても
作っちゃえばいいんですよねぇ。

でも、我が家の木型もあったほうがいいかな、なんて
形からはいろうとしている。
いつになったら、食べれることやら。