東大寺は、小学校の修学旅行や
家族旅行で何度も行った記憶があります。
でも一番覚えているのは、落書きされた塀や門の奥にある
大きな大きな白い建物。

たぶん、大改修の時期だったのではないかなと…、
15年以上行っていないということになるのかな。
あいまいな記憶です。

奈良国立博物館の建物を見た後、東大寺・南大門へ。

たくさんの観光客、特に修学旅行生。
そしてたくさんの鹿たち。と、鹿のウンチ。
鹿も人が多ければ、えさがもらえるとわかっているのでしょうね。

南大門に鎮座する巨大な阿形、吽形の仁王様。
運慶が中心となって制作されたというその彫刻は
その表情や、布の柔らかさなど
これが木彫りかと驚くほどです。

金剛力士立像に見惚れていると、私のカバンに鹿が鼻をくっつけてくる。
おやつははいっておりませんよ。(笑

南大門をくぐって、金堂(大仏殿)へ。
本当にその大きさに驚きますね。
「奈良のだいぶっつぁん」
大阪に住んだことのある亡父が
そんな風に親しげに呼んでいたことを思い出しました。

子供の頃にはただただ大きいと思っていただけの大仏さんですが、
大仏の造立が必要だった時代背景や、
制作に関わった数多くの技術者や職人たちなど
多少なりとも頭をよぎりました。

現在の大仏殿の幅は、創建当時の3分の2くらいだとか。
こんな大きな建物を建てる技術があった当時の日本。
職人たちの経験で、これだけのものを造ったとは
想像以上のものです。

大仏殿のあと、二月堂や戒壇院など境内ぐるっと見て回り、
東大寺の北側にある正倉院の近くまで歩きました。
修学旅行で見るのは、ほんの一部ですよね。
ゆっくりと境内を歩き、周辺を自転車で巡り、
国宝の仏像をたくさん見た一日でした。