旅は、ごちそう。(中川賀代子)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2012年06月

難病の造形作家、モモMサトウさん。
私が初めて見た彼女の作品は線画でした。

しかし、最近は思うようにペンも持てないようで
時々YouTubeにアップされている動画を見ると
手にペンを縛ってもらっているようです。

パンパステルに出会ってからは
また線画とは違った表現を模索もしているようです。

彼女は絵を描くばかりでなく、
詩を書いたり、
即興で歌を作ったりと
その活動は、本当に幅がひろいのです。

今年にはいって、
パンパステル作品の一筆箋を発売したりと
オリジナルグッズを作っています。

そして、長年の夢であった
彼女の作品集の実現に向けて
私も動いていたのです。

ブログなどで発表していた詩をメインに
写真や絵を織り交ぜた詩画集です。

わずか40ページほどの
小さな本ですが
彼女の思いが詰まっています。

字は大きめで。
改行や句読点なども、できるだけ原稿のままで、
表紙のデザイン案も彼女からいただいていましたので、
できるだけ手は加えずにデータ化することを
基本として作りました。

といっても、手を加えた部分はありますが…。

ページ数も少ない詩集ですが
それでも難病を抱えるモモさんにとっては
校正は大変な作業だったことでしょう。

それも間もなく現物を手にできそうです。

実際に作ってみると、
私の至らない点も多く、
100%満足ではないのです。

まぁ満足できることって、滅多にないですから
そういう事って、作家さんと同じ感覚なのでしょうか。

この至らない点は、次回作に活かそうと
勝手に思っています。
第二集、第三集とモモMサトウさんの本が増えますように。

先日、名古屋でWeb制作に関わる方のための
セミナーイベントが開催されました。
いくつかあるセミナーの項目のうち、
電子書籍(e-PUB)についてのセッションがありましたので
受講してきました。

こういったセミナーイベントは
講師は最新の技術を習得しているプロフェッショナルな方々なので
地方にいながら、最新の事例とノウハウを
紹介してもらえる、とてもいい機会。

…と最近知りましたので、興味のあるイベントには
できるだけ出かけるようにしています。

なぜ、電子書籍か。
実はこのコラムにも時々紹介する造形作家のモモMサトウさんの
詩画集の自費出版のデータ作成をしました。

本という形も
作家さんにとっては、作品のひとつなのだと思います。
しかし、実際にデータ製作・印刷・製本となると費用がかかるものです。

今回は彼女の長年の夢を叶えるための本です。
しかし、難病をかかえて働くことができないモモさんにとって
1円でも病気や生活費に充てたいものでは…。
そんな彼女に、電子書籍という形を
提案していきたいという気持ちがあったのです。

また、e-PUBという電子書籍のフォーマットは
CSS、XHTMLとホームページ製作に必要な技術がベースです。
私の知識が活かせるかもしれない。
これが気持ちを動かした理由のひとつです。

まだまだ知識、製作経験ゼロではありますが
ぜひモモさんの詩画集の電子書籍化をしたい、
私の電子書籍の仕事第1号にしたいなと
小さな小さな欲がでてきています。

電子書籍の製作に携わる方々は
近いうちに発売になるであろう、
アマゾンのキンドルを視野にいれて、あるいは実際に対応できるものを
製作されているようです。

電子書籍の世界も技術の進歩は早く、
アンテナをはっていないといけないでしょうね。
まずは一歩を踏み出そうと考えています。


 

皆さん「パンパステル」って知っています?

私がはサポートしているモモMサトウさんの作品で知りました。
日本でホルベイン画材さんから販売されるようになって
まだ数年の比較的新しい画材だそうです。

パステルって、クレヨンのようなスティックタイプを思い浮かべます。
でもこのパンパステルは、まるで化粧品の道具のようです。

一色ずつ丸いケースの中に収められていて
メイクで使うようなスポンジに色をとって、
描いていくそうなんです。

まるで筆よりもパレットナイフや指で描く感覚にも思えます。

顔料と固着材でつくられた色材は
とてもきれいな色。
今は80色くらいあるそうです。

先週、名古屋でもパンパステル作家展が開催され、
パンパステル体験コーナーも併設されていました。

これまでパンパステルって、
モモMサトウさんの作品しか知らなかったので
作家さん達がどう描いているかも興味があったので見てきました。

かわいいイラストタッチのもの、
一瞬油絵のようにも見える、描き込んでいるもの
画材って、技法や使い方ひとつだけではないので
作家さん次第でいろいろな作品になりますね。

私はパンパステル初体験。
体験コーナーで丁寧に教えていただき、
少しの時間、楽しいお絵描きタイムを過ごしました。

絵を描くことを将来の希望としていた
子供の頃もありましたが
いまはパソコンを使った仕事としての制作オンリー。

もう少し、自分の時間ができたら
パンパステルを手にしてみたいと思いました。

でも、1色840円は、
色数を揃えようとすると高くなってしまいますね。
初心者向けに、もう少し手にとりやすいセット価格があると
いいなぁ。。。

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