旅は、ごちそう。(中川賀代子)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2011年05月

前回は、高機能なwebサービスであるGoogle Appsのことを
ざっくりとご紹介しました。
設定方法など把握するためにも
実際にGoogle Appsのテストも兼ねて
自分でも使っています。

Google Appsを使うにあたって
まずは独自ドメインの取得。
私は、他にもドメインを取得していますので
今回もムームードメインで取得しました。
ドメインのDNS設定を変更できる事が条件です。

[ .com ] ですので、¥ 950 / 年 です。

そして、Google Appsで管理者アカウントの申し込み。
完了後に「ドメインの所有権確認」をしなくてはいけません。

私の場合は、
ムームードメイン側のCNAMEレコードというドメインのDNS設定を
あらかじめ、Google Apps用に設定しておきました。
…が、結構これで手こずりまして
いろいろと調べて、すごく時間がかかってしまいました。
今はその情報を紹介するブログなども増えてきましたので
ネットでチェックすれば、設定方法もわかると思います。

DNS設定でレコードを作成してから最大 48 時間で
ドメインの所有権を確認となっていますが
それほどかからないと思います。

しかし、
ドメインの確認ができているのか、いないのかもわからず
私の設定がまずかったのかも…と思い
もう一度調べて、ムームードメイン側の再設定をしました。

ドメインの確認まで、少々時間がかかりましたが設定完了。
メールのDNSも設定してあったので
Gmailを設定して、送受信テストも完了!

ブログもサブドメイン設定しました。
「Blogger」というロゴ表記などもありますが
独自ドメインでブログが開設できました。

サイトやカレンダー、ドキュメントまで使えます。
まだ暇な時に触っている程度ですが
これらはコミュニケーションツールとして良いかも…と思っています。

企業で導入するなら、
セキュリティのことや、アカウント数を考えると
1ユーザー年間 6,000 円のGoogle Apps for Businessがいいでしょう。
それでも、一人あたり月500円ですね。

私の場合は、ユーザーアカウント1個だけですから
Google Appsの無料版でも十分と思っています。
こちらはユーザーアカウント10個まで可能なようです。
これまでに支払ったものは、ドメインの取得料だけです。

しかし、Google Appsもできることばかりではないでしょう。
特に企業で利用する場合は、
webに求めている事がいろいろあると思います。
一人あたり月500円のメールアカウントなら
それこそサーバー契約のほうが安い場合も考えられます。

利用できるかは、ケースバイケースですが
私の頭の中では、
ホームページやメールサーバー管理の選択肢になってきています。
どう活用していくか、柔軟な考えが
コスト削減につながるかもしれません。
そのために提案できるよう、私もアンテナをのばしておかないと…。

タイトルの高機能なwebサービスっていうのは、
今回はGoogle Appsのことです。
以前もこちらのコラムに書きました。

ちょうど今、ホームページやメールを含めた
サーバーの見直しを検討している会社さんがありまして
私も実際にGoogle Appsを利用しています。

Google Apps(グーグル アプス)とは
簡単にいうと、自社または独自ドメイン名を利用し、
Gmail だけでなく、Googleの各種サービスを利用できる
というものでしょうか。

Googleの各サービスは無料で利用できますので、
もうすでにお使いになっている方々が
多いことかと思います。

高機能なサービスを提供してくれてますので
個人使用だけでなく、ビジネスでも利用されていると思います。

一般的にはホームページを運営するとか、
独自ドメインのメールアドレスを利用するとかは
サーバーのレンタルが必要です。
そして、独自ドメインの取得料も発生します。
ホームページの制作・更新やサーバーの管理を委託すれば
さらにコストがかかりますよね。

メールアドレスは、会社の代表メールアドレスでOK。
ホームページは会社概要程度で
ページ数が少なく、あまり更新せず
形だけのホームページを維持している。
そういう企業やお店の方もあるのではないでしょうか?
そんなサーバーに、年間いくら払っていますか?

どんどんお財布にやさしいwebサービスが登場しています。
商用利用できるものであれば
コスト削減だけでなく、作業の無駄も省けたりと
有効ではないでしょうか。

ホームページを作成する仕事をしていますが
コストダウンや、便利さの追求は常々。

小規模サイトならサーバーの見直しに
Google Appsなどのwebサービスの導入も
選択肢のひとつにいれるということになってきていると思います。

前回の図書館のコラムから続きになります。
図書館で、たまたま
この地域のことを題材にした本を集めた棚の前を通りました。

なんとなく立ち止まって、
私が手にとったのは「千本松原」という児童書。
愛知県と岐阜県の境にある、
長良川と揖斐川の間に、松林がずーっと続く堤防があります。

この堤防は、
わざわざ薩摩藩がここにきて築いたものであると
そしてたくさんの薩摩武士が亡くなっていると
遊びに連れてこられるたびに
親から言われていました。

木曽川、長良川、揖斐川の周囲は
洪水の多発する地域でした。
川と川に挟まれた輪中もある地域ですし、
それだけ水との戦いが、生活にあったようです。

実際、古い住宅には、
基礎(石垣)が高い水屋という倉庫もあります。
水屋や、水屋がない家でも天井や軒先などに
舟も備えていた…と、記憶しています。

私自身も、愛知県西部の海抜0メートル地帯に住んでいましたので
子供の頃から、千本松原の話を聞いていたのですが
今回改めて読んでみようと借りました。
児童書ですから、読みやすいだろうとも思っていたのです。

洪水に苦しむ地域の農民たちと、
幕命によって、遠く薩摩から来て
慣れない土地で、慣れない土木作業をする武士たちの
悲しい物語です。

与吉という農民の子供が主人公で
自分もこの堤のためにと、工事を手伝うようになるのです。
命をかけて治水工事をする薩摩の武士たちの姿を見て、
与吉の心も動かされていきます。

洪水によって造っては壊れる堤。
幕府役人の思惑など、制約の中での資材の調達。
その度に膨らむ薩摩藩の莫大な借金。
洪水と疫病、そして幕府への反発か、責任を負ってかの切腹。
薩摩藩の80余名が亡くなったと、この本では記されています。

リアルなエンディングに、
児童書というカテゴリーを感じさせません。
大人も十分に読める作品だと思います。
そしてこんな悲しい、難しい、工事であったと思い知らさせます。

千本松原。宝暦治水。
知っている土地の名前がよくでますし、
有名な難工事でもあります。
改めて、この地域の歴史を読みたくなりました。

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千本松原 岸武雄 著 あかね書房

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