旅は、ごちそう。(中川賀代子)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2009年07月

子供の頃から身近にある伊吹山。
滋賀県と岐阜県の県境にある日本百名山のひとつです。
滋賀県の最高峰らしいです。

私の母校の小学校の校歌の歌詞には
「伊吹おろし」という言葉があります。
伊吹山の方(北西)から吹いてくる冬の冷たい風のことです。
日本海から琵琶湖へと吹き込んでくる風が
このあたりへ雪を降らし
関ヶ原から濃尾平野へは乾いた冷たい風となるそうなのですが
子供の頃はわけもわからず
冬の冷たい風を伊吹おろしと言っていました。

春先まで見せる雪化粧。
子供の頃は遠い山だった伊吹山に
今回初めて登ってきました。

3連休の最終日。
スキー場のゲレンデを通る登山道は
5合目までが長〜く長〜く感じました。
ゆっくりゆっくり亀のように歩いている私の横を
トレイルランニングの人たちが駆け上がっていきます。

5合目からの本格的な山道。
人気の山だけあってたくさんの人々が登っていきます。

だんだんと雲が多くなってきて
見晴らしはよくなかったのですが
初めて見る、いろいろな花が気持ちをホッとさせてくれました。

やっと到着した山頂はガスってて何も見えず。
同行者たちとお昼ごはんを食べて
復路につくも、パラパラと雨も降ってきて…。
晴れていても苦手な下り坂に、ぬかるみが加わって
下山した時には、足がガクガク。
2日ほど筋肉痛・・・。

ドライブウエイもあるので手軽に行けるところなのですが
子供の頃から見ていた伊吹山は
今でも違うものに感じています。

自然の厳しさも感じつつ、
健康で歩ける事のうれしさもあり、
また行きたい気になったのでした。

毎月第3日曜日は金継教室の日。
こちらの教室は、多治見市にあって
月に1度のドライブ気分です。

多治見といえば昨年、
日本一の暑さを観測したところで
今日、参加していた生徒さん達との話題も
「暑さ」のこと。

今年一番は他のところが記録したとか。
まだまだ暑くなるから、これからだとか。
金継で使用する金粉が
エアコンの風で飛ばないように
先生達は、私達よりも気を使ってみえるようです。

昨年引っ越してからの初めての夏。
わかっていたけれども
3階建てマンションの3階の部屋は
以前の家に比べて暑〜ぅございます。

今のところ、夜のみエアコンをつけております。
昼間の仕事は
汗を拭き拭き、タオルが手放せません。
というか、私の仕事部屋には
エアコンを設置しておりませんので
今のところ、扇風機のみ。
そのせいか(?)とっても久しぶりに
しかも初めて肘に汗疹ができてしまいました。。。

毎日暑さ対策の工夫を試しています。
昼間、南の部屋は遮光カーテンで陽があたらないようにしたり、
夕方にベランダに打ち水したり。
イグサの寝ござを購入したり。

でも暑い日に
熱いお茶飲んだりするのが好きなんですよねぇ。
夏生まれということで
夏好きかもしれませんね。

家の中でも熱中症になるそうですので
水分吸収は欠かさずに…です。
仕事部屋はパソコンがダウンしないように
熱さ対策は必要ですね。

今日から名古屋場所が始まります。
といっても、かなり相撲には疎いのですが…
相方の友人が懇意にしている出羽海部屋を
昨年に続き、今年も部屋を訪問しました。
今年はなんとなく写真撮影をしたくなって
早めに家をでて、稽古見学です。

犬山市の日本モンキーパーク近く、
緑の多いところでした。
善光寺公園という看板がありましたが…
詳細はわからず、です。

子供の頃、地元にきた相撲部屋の稽古風景を見学したことがあります。
朝早く「おすもうさん見にいくよ」と起こされて、
眠い目をこすりながら見たおすもうさんは
とっても大きく、迫力があった…ということを覚えています。

子供の頃の印象とは違い、
こちらの稽古の場所は広く感じました。
昨日は、爽やかな風もあって気持ちよく、
でも力士たちは、もちろん汗だくです。

気合いを入れる大きな声や、
稽古でぶつかる時の音は
普段の生活にはないものですが
その迫力に驚きました。
シャッター音が気になるほどの緊張感。
稽古中の写真撮影は控えました。

汗や土まみれになって、立ち向かっていく
若い人たちががんばっている姿は
いいものだなぁなんて
すっかり大人な気分です。

隅っこでは、ちびっこ力士もいて
地元との交流もされているようで
ほのぼのとした場面もありました。

行司さんらしい方々が太鼓を叩きながら
稽古場で明日の取り組みを知らせる行事も見れました。
その後、ちゃんこもいただいて
相撲の世界を垣間見ました。

四股名も専門用語も何も知りませんが、
部屋の力士たちの今後の活躍を
見守ろうかという気持ちになりました。

そういえば…。
本棚に眠ってしまっている
「バスの王国マルタ」というガイド本を
久しぶりに手にとりました。

ずいぶんと前に
あるショップさんで
とりたてて用もないのに
グダグダと暇をつぶしていた時、
常連さんが
なかなか面白い小説だと紹介してくれた本がありました。

なかでも、小説の舞台となる
マルタという国の情景がなかなかよさそうだ、と。

A・J・クイネルの「燃える男」。
さっそく文庫本を購入し
すぐにクイネルにはまってしまいました。

冒険小説というか、スパイ小説のような
映画になりそうな話の展開に
すぐに引き込まれることに。

主人公の元傭兵クリーシィ。
彼の心の闇に明るい光を供した少女が殺害される。
その犯人である組織を壊滅させるために
立ち上がるという復讐劇。

誘拐事件の時に傷を負い、復讐を誓ったクリーシィが
体を鍛え、体調を整えるために訪れたのがマルタ。
地中海に浮かぶ小さな島国。
世界文化遺産の街として、中世の町並みや
古代遺跡群が残る、歴史ある国だそう。

地中海のきれいな海や
体力づくりに走る海辺など
その風景を勝手に想像しながら読んだ記憶があります。

一時はマルタに興味がわき、
いつかは行くぞとたくさん調べたりもしていましたが
その気持ちもフェードアウト。

それがまた手にとって
パラパラとページをめくると
やっぱりその美しい街並みや風景に
ワクワクします。

小さな島国なので、
バス路線も30〜40分で終点だとか。
その間に古い町並みや海沿いを走っているバスは
ボンネットバスのような古いもの。
よけいに、そんな街にそそられます!

海外旅行が遠ざかっていますが
またまた、いつかは…という気持ちになったのですが
すぐに出掛けることはないので
まずは、クイネルの小説を読み返そうかなと思ってます。

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