旅は、ごちそう。(中川賀代子)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2008年10月

私はパンが大好き。
このところのマイブームはバゲットです。

引っ越しをしてから
これまでたまに立ち寄っていた店が割と近くになったり、
新しいベーカリーを見つけたりする楽しみが増えました。

初めて訪れるベーカリーでは
クロワッサンとバゲットを決まって購入します。
クロワッサンはおやつに。
バゲットは朝食べています。

バゲットは4分の1か、短いものなら3分の1くらいに切って
それを縦に切ります。
そういう切り方だと、量は多めですかね。

バゲットを軽くトースト。
わが家にはトースターとかはないので
餅焼き用の網を使っています。

コーヒーを淹れながら焼いていると
うっかり焼き過ぎてしまうので、そこは要注意。
焼き色がつかない程度のトースト具合が好きです。
そこに無塩バター、そして蜂蜜を塗ってモーニングです。

今はよつ葉のバター、林檎の蜂蜜を使っています。
蜂蜜もいろいろな花の種類があるので
それだけでも味が違ってきます。

バゲットの表面の皮の部分(クラスト)は
薄めで、顎に刺さりそうなくらい(笑)香ばしくって
中は、気泡があって弾力のあるものがいい。
バリバリと、そしてもちっとした感じがいいんです、って抽象的(笑

最近オープンした店で購入したのは、
持つとぎゅっとへこむような柔らかめのバゲットでした。
それは私の好みとしては物足りないのですが
もしかしたら、食事の時に食べるパンは
そんなに主張しないパンがいいのかなあと思い始めました。

それはおかずとのバランスなのかもしれませんが
これはイヤ!ではなく、
これもありだろうな、と思うようになったのかも。

私好みのバゲットとバターと蜂蜜との出会いはこれからですね。

今まで住んでいたところは
フローリングだったので
欲しいと思うことがなかったのですが…

新しい賃貸マンションは、和室があります。
もうすでに退去後の修繕費も払っているし(返金なし)
床もクッションフロアだし、畳もさほどご立派そうではない。
さほど気をつかわなくてもいいのだけれど
畳の部屋の掃除には、
やっぱり箒がいいなあと思いはじめました。

子供の頃、何か欲しいものがあると
「3ヶ月待っても欲しかったら買ってやる。」と
よく親に言われていました。

私の物欲なんて
3ヶ月たてばどうでもよくなるもの。
箒が欲しいと思ってから1ヶ月です。

たかが箒に何を悩むのか
ホームセンターで1000円しないじゃないかと
思われるでしょうが
その箒もピンキリ!

百貨店などの展示でみると
棕櫚の箒など50,000円以上のものもあります。

職人の技にホレボレする歳にもなりました。
ここらで一生モンを少しづつ買っていこうかと
思っていたところです。

化学繊維の登場で棕櫚産業が衰退し、
製品に使える国産の棕櫚はないそう。
棕櫚の箒は、柔らかいので
畳のほかに、フローリングの床にも使えるのだとか。
それならなおいいじゃない。

インターネットで調べてみても
やはり、箒職人がつくる、いいものは、高い。
でも予算もあるし…

ん〜〜迷うところです。

平湯で泊まった翌日は上高地散策に出掛けました。

上高地は自然保護のため、マイカー乗入規制中。
(観光バスの規制もあります。)
バスかタクシーでしか行く事ができません。
高山方面からは平湯、
松本方面からは沢渡がマイカーの駐車場があり、
バス、タクシーへの乗換となります。

私たちは大人8名と幼児のため
タクシー2台で、上高地に向いました。

安房峠の長いトンネルを抜け、
左手に大正池が見えてきました。
高校1年の時、そのすばらしさにあこがれ、
大正池の写真をモチーフに油絵を描いたことを思い出しました。

上高地のバスターミナルでタクシーを降り、
河童橋から明神池、そして河童橋へ戻る散策へ。

整備された道をのんびりと歩く。
もう花も終わりつつ、
紅葉はまだこれからという時期でした。

鳥の鳴き声と、時々水の音が聞こえ、
自然の中にいるなあ、自然っていいなあと、
改めて感動…です。
森の中だけでなく、湿原、川沿いと
上高地の自然の豊かさを感じることができる道でした。

これまで上高地にくることがなかったことを惜しく感じましたが、
この歳だからこその感動もあったような気がします。
雑誌やマンガなどで見聞きする山の名前が
少しだけ近くなったような、わかったような気になりました。

明神池では、神社へお参りし、岩魚とおでんで休憩。
ここで折り返して、次は対岸の散策路で河童橋へ戻ります。
こちらは行きと違って森の中の道でした。

山へ登ったらしい装備の人から
ただの観光らしい軽装の人まで様々な人が訪れるようです。

途中、野猿や売店ではカモを見かけましたが
人が近づいても逃げないことに驚きました。
特にカモは餌をもらいにくる様子。かなり人間になれているようです。
でも野生動物には、むやみに餌を与えたりしてはいけませんね。

交通の便がよくなったことで、その功罪はいろいろあるでしょうが、
自然の美しさにまた次回も…と思ったのでした。

前にキャンプに行ったのは何年前だったかな
もう思い出せないくらい、久しぶりに
キャンプ場に出掛けました。

行き先は、平湯野営場。
岐阜県高山市からさらに1時間ほど車で行く
奥飛騨と呼ばれるところです。

このあたりは、温泉で有名なところです。
平湯温泉は、武田信玄の兵士たちが
白猿が傷を癒していたことが発見の由来だそう。
キャンプ場の近くに温泉があるので
お風呂もはいれる、うれしいキャンプでした。

朝5時に名古屋を出発。

高山に到着した頃には、すでに朝市がたっており、
肉厚のしいたけや、大きな舞茸、その他の野菜も購入。
団子や、茹でとうもろこしや、飛騨牛の串焼きなど
朝市と古い町並みを歩きながら朝ご飯となりました。

その後、スーパーで買い出ししたり、
高山で有名なベーカリーに寄ってパンを買ったり。
お昼ごはんは麦とろ。
結構、高山を満喫しました。

キャンプ場はバンガローの横に車を乗り入れられ、
とても便利でした。
タープを張ったあとは、食事の準備。

飛騨牛の焼肉など、食材は大奮発。
軽く焼いて、岩塩で食べるのが一番いい!と
がっつり食べました。
…が、
大人8人でも食べきれないくらい…買いすぎました…。
海鮮物は、キャンプ場のスタッフへ、
野菜は解散時に皆で分けようということに。

思っている以上に、肉の摂取量が減ってきているようです(苦笑

このあたりはすでに5℃くらいの気温で
バンガローはヒーター付です。
おなかもいっぱいになり、体も冷えてきたので
ひらゆの森という日帰り入浴もできる施設へ。

いいお湯に浸かっている間に
一日中曇りだった空が晴れていました。

帰り道にドライブインの駐車場に寄り、空を見上げると…
驚くほどの星空。
天の川を生れて初めて見ました。
満天の星です。
星をちりばめたという表現では足りないくらいです。
感動です。
そしていかに街では、星が見られないかを感じたのでした。

平湯って、とってもいい所だなあと
一度で好きになりました。

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