旅は、ごちそう。(中川賀代子)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2008年09月

賃貸物件の退去の場合、
一番気になるのが敷金です。

住んでいるとどうしても汚れやキズはできるもの。
その汚れの具合が、法的な基準内であれば
入居時に払った敷金の内から返金されるのでしょうが
その基準で、トラブルが多いと聞きます。
不動産関係の仕事をしている相方にも立ち会ってもらいました。

管理会社の担当者が部屋を訪れ、
早速、部屋を確認しました。

「きれいに使われていますね。」
そう言われて、ちょっとほくそ笑み。

担当の方がチェックをしながら、
どこを見ているか説明してくれました。

窓や網戸、扉を上から下まで、触ったり、軽くたたいたりして
壊れているところ、網戸なら破れているところがないかを確認します。
窓や壁に穴が開いたり、猫などのひっかきキズがあったり…という物件もあったそう。

そして喫煙している場合は、
その部屋の壁クロスは全面張り替え。

たまたまこの管理会社では、退去後に
キッチンは汚れの落ちやすいクロスに張り替える、
居間は照明器具を取り付けるというタイミングのようでしたが
「クロスの張り替えの必要もないくらい」との判断に
またまたニッコリ。

私が気にしていたフローリングやクロスのキズや汚れは
問題ない範疇だったようで、ホッとしました。

結局、指定のハウスクリーニング、
設置されていたエアコンのクリーニング、
鍵の交換で、約6万円の室内補修費。

15万円ほどの敷金と、家賃や保険の返金分もあり、
合計13万円ほど返金がありました。
そこそこ気を使っていた成果です。いえ〜ぃ♪

…と喜んだのですが、
新居は敷金・礼金なしで、別途補修費13万円。これは返金なし。
この補修費が高い!と感じたのでした。

賃貸物件は、管理会社、物件によっていろいろな設定がありますね。
今回もいろいろと勉強になりました。

先週引っ越しをし、慌ただしい一週間を過ごしました。

冷蔵庫は400L、本と食器など
一人暮らしにしては、重い荷物がたいへん多いので
今回は引越業者に依頼しました。

業者の都合にあわせて平日の午後の引越し。
9月は引越業界はシーズンオフのようで
そうしたおかげで
お値打ちに引越しすることができました。

引越しを終えたら、部屋の掃除です。
普段動かさない食器棚などの後ろは
ホコリの塊がいっぱいです。。。

家具など壁から10cmくらい離していたので
壁の汚れは少ないものの、ないとはいえません。
フローリングも物を落としたりしてキズもできています。
さほどマメにワックスもかけておりません。

敷金は家賃の3ヶ月分。
新築からの入居なので
どれぐらい補修がかかるのか心配でした。

引越した後に、仕事を終えてからの掃除。
まるで「通勤」していたようでした。

引き渡しの前日。
慌ただしく、AUROワックスで床の雑巾掛け。
知りあいからいただいた、水のような洗剤(?)で
換気扇周りの油汚れや、洗面の水垢などをふき取り…。

4年間の汚れを掃除した後、
少々部屋を見回して感慨にふけっておりました。

夜遅くなったこともあり、疲れもあり、
「もーこれだけやったなら良しだ」
と思ったら、窓の汚れムラとエアコンフィルターの掃除忘れを発見。
でももういいやって感じで、ここで終了しました。

さぁ、翌日は管理業者への引き渡し。
敷金は戻ってくるのか…。それはまた来週。。。

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AUROワックスは天然原料のワックスで、
汚れ落としとワックスがけが一度にできる
ずぼらな私には、なんともやさしいワックスです。
いただきものの洗剤は…よく知らないのですが、油汚れにばっちり!
これもまたいいものです。

8合目の山荘で宿泊。
雨に濡れたザックカバーやカッパなどはビニール袋にと手渡されました。
濡れたものを乾かせないとは…残念です。

広間に2階建てベッドがぎっしり。
そこで汗だくになった服やインナーなどを着替え、
埃と汗と雨に濡れた顔を拭きます。

こんな時、何年も前の父が入院中に使用していた
体拭きの残りものが役立ちました。
1回毎に封を切る清拭のもの。年数がたっていても使えました。
水が使えないところでは、
こういったウエットティッシュなどは必需品ですね。

夕ご飯のカレーライスを食べ、
それでも足りないのでベッドに戻って横になっていたら
脚がつったーーー!

そんな事もありつつ、すぐに就寝。
睡眠中も激しい雨音に何度も目が覚めました。
軽い頭痛もあり、
眠りは浅かったかもしれません。

天気がよければ、ご来光を見るために
2時頃起床する予定でしたが
この雨ではご来光はムリと思い、
皆がゆっくりと眠っています。

5時頃に起き出した時には、
すでに出発する人、支度する人たちもいて
私たちも朝ごはんのパンと牛乳を食べながら打ち合わせ。
夕べのごはんも朝ごはんもおいしくなく、
食いしん坊なのに、ただ口にするだけでした。

まずは上を目指そうと、6時半頃出発。
ゆっくり登っていくものの、脚は重く、
頭痛の他に、また目の前がモヤモヤ〜っとなって
9合目近くになる頃には一瞬軽い吐き気も。。。

やむ事のない雨と、頭痛と胸焼け。
頂上まであと1時間半ぐらいがんばれば…とも思いましたが
一番の目的は頂上ではなく、無事帰ること。
帰り道の体力のことも考えねばと
9合目でリタイア宣言です。

私ひとりでゆっくり降りればと思っていたら
連れ達も、この雨で景色も見えないだろうからと
一緒に降りることに。

9合目の山荘で休憩。
申し訳ない気持ちもありましたが、
またこればいいと。

2時間半〜3時間くらいかけて5合目へ下山。
もうすでに脚がガクガクです。
シャトルバスで駐車場に戻り、速効富士宮市内の温泉へ。
もう頭痛や気分の悪さもなく、いい気なもんです。

今回は、自分の体力不足を痛感。
そんな者を自然は簡単には受け入れてくれません。
来年の富士山登山を目指し
ムリなく、一年かけて準備していこうと思ったのでした。

甘いホットミルクで休憩した後、
宿となる8合目山荘へ目指して、出発。
相変わらずの悪天候。
気持ちもどんより…です。

先を急がないように、ゆっくりゆっくりと歩きます。
もうここまでくると、連れたちとの会話もなく、
黙々と歩くだけです。

視界が悪いので、確認できるのは
登山道周辺くらい。
背の低い植物があったと思ったけど
いつの間にか、火山岩のようなごつごつした岩と砂の道です。

ところどころ、視界が開ける時があり、
上のほうの山荘が見えたりしました。
でも山荘が見えるということは
こんなに歩いても山荘につかないと思うのですね。
だから私には、この状況は精神的にはよかったのかも…。

つづら折りの山道のコーナーごとで深呼吸。
時々水分、酸素タブレットの補給。
雨の中、カバーをしたザックの中から行動食を取り出すのは、
とても面倒な事に気がつきました。
水分、行動食はいつでも補給できるように考えねば…。

やっと元祖7合目。
前回も書いたけど、新と元祖がある7合目って、何?
先行組が待っていて体が冷えたそうなので
焼印捺しを待って、上を目指します。

私よりも早いペースの先行組2名。
私の後ろには、連れ4名。
私のペースに合わせて登ってくれているようです。
遅くて申し訳ない気持ちを持ちながらも
ペースは早くできないので、一歩一歩歩くだけです。

しかし、空気の薄さを感じ、どんどんしんどくなります。
軽い頭痛もあったり、日頃の運動不足を嘆きました。
これでも歩くほうなので、いかに街歩きと山は違うか…痛感です。

8合目が近くなった頃、
目の前がモヤモヤッとして、見えづらくなってきました。
これも高山病の症状なのか…。

やっと、やっと、やっと…宿の8合目に到着。
しんどい。頭重い。あーでも着いたーーっ!
私の初めての富士山は、そんなマイナスな気分と
まずは今日の目標を無事達成した喜びが混ざったものでした。

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