旅は、ごちそう。(中川賀代子)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2008年06月

いろいろなものが好きな私ですが
日頃使っているものは、ちょっと古いものが多いです。
ちょっとというのは、
江戸やそれ以前ではなく、昭和。
アンティークではなく、USED(ユーズド)。

茶箪笥、パソコンの机、本棚。
これらはたぶん昭和のもの。
キズもあり、汚れもありますが、それを承知で購入しています。

特に好きなのは、使用されているガラス。
波をうったものや、模様がはいったガラスは
現代の商品には、復刻されたもの以外では
あまり見かけなくなりました。

アンティークの分野にはいるものは
それだけで高価ですが
使い古した近代のものは、割と手に入れやすい。
そういう古道具屋さんは、敷居が低くて、はいりやすいですし。

私が子供の頃には、普通に家にあったもの。
飽きのこないデザインだったり、機能性だったり
懐かしさだったり…。
中年になってから、妙に惹かれています。

引っ越しのたびに処分をしてきたのですが
今頃になって、あの時捨てなければよかったと
後悔しているものもいくつかあります。

そういえば、今日は大須の骨董市の日!
このコラムを書いていて思い出しました。
毎月18日と28日に
名古屋市の大須観音の境内で開かれています。
ん〜今日は昼から行けるかな…。

お取り寄せとか通販サイトや
百貨店などで催される物産展などで
わざわざ出掛けなくても、その土地のものが買えるようになりました。

だけども、添加物を使用していない生モノや
その店の雰囲気がいいんだなあ、なんていう時は
やっぱり「そこ」に行って買うのが一番です。

先日購入した「Meets Regional」という雑誌の別冊は
東京篇と題して、東京の手土産の特集でした。

江戸好き、菓子好き、歩くの好きで
東京のみやげものも知りたいし、
風情あるお店の雰囲気が私のそんな気持ちをそそったのでした。

ありがたいことにこの雑誌は
とりあげた地域の地図と、お土産ものの写真、その店を紹介しています。

せいぜい1泊2日の東京旅が多く、
その半分は美術館や博物館に行っているので
街歩きはさほど歩いていないと思います。
そんな中でも谷根千と呼ばれる、谷中、根岸、千駄ケ谷。
銀座〜日本橋。神田神保町あたりが好きな地域です。

見覚えのあるそんな地域で
いったことのある店もあれば
おいしそうな写真で、しかもとっても近くを歩いていて
あー気がつかんかった…と思う店もありました。

今度ここにいったら、これと、あれと、これも…なんて、
もうこの雑誌は私の東京ガイドブックになりました。

ゆっくりと時間がある旅の時、
あの人にはこれをおみやげとしようかとか、
自分へのおみやげとして買ったりとか、
なんかそういうのが楽しいのです。

「東京行くけど、お土産何がいい?」
と聞かれたら、どこどこの何がいいと答えられるとカッコいいなぁ。
でも気を使って、駅で売られているものを
リクエストするんですけど…ね。

今回の特集は、一般的なガイドブックにはない面白いものです。
この「Meets Regional」という雑誌、
通常は京都を中心とした情報誌ですが
それもなかなか深くておもしろい内容が多い。
地域情報誌の中でも、好きな雑誌のひとつです。

私は地図を見ることが大好きです。
今も自分の車には、カーナビではなく、地図の本。
そんな私だからでしょうか。
私が仕事でつくる地図は、わかりやすいとありがたいお言葉をいただきます。

DTP(印刷物)の仕事の時には
地図づくりは面倒だと思っていたものですが
webデザインの仕事では、かなり地図づくりが減っています。
インターネットやGoogleMapで
手軽に地図検索することができるようになり、
ホームページにもGoogleMapを取り込むことができます。
その影響かもしれません。

そんな中でも、
地図ひとつにもオリジナリティをだしたほうがいいのでは…?
道順を詳しく説明したほうが、来ていただくお客様にも親切では…?
そんな風に思ったら、あえて地図を作成して
webサイトを提案します。
地図だけでは説明できない場合は、道順の説明文を加えたりと
できるだけ「自分がそこを通ったら…」と考えています。

地図作成の仕事が、ほんの一部なので
それだけ意識を注ぐことができるのかもしれません。

新しく土地開発をした地域などは
地図情報などない場合や、町名が違う場合もあります。
またインターネットや地図本ではわかりにくい複雑な道、
見逃してしまいそうなポイントなどもあります。
そんな時、机の前にいてパソコンを触っていても
想像で地図を書くばかり。

お客様のチェックでOKならばそれでいいのですが
より良いものをつくるため、
また早く仕事を済ませるためにも
愛知県や近隣で自分でいける時間があるなら
下調べをしてきます。

そこはSOHOとしてのこだわり…というと、格好つけすぎですが
仕事で知らない土地へ行って
そのあたりにある喫茶店やギャラリーなどを見て帰ってくるというのが好き(♪)なのです。
「仕事でここまで行かなきゃいけない」よりも
「ここまで行くなら、こんな楽しみがある」と出掛けているのです。

実は今日も午前中は愛知県豊橋市へ。
高速にのって約一時間の旅です。
現地のチェックをして、
以前からチェックしていたカフェとパン屋さんへ。
さぁ、小さな旅は終了したので
週明けの地図作成のための準備をするとしましょうか。

仕事に趣味・遊びをプラスできる。
今のところ、このスタイルは私にとってうれしい、いい感じの仕事のカタチです。

ご存知の方もみえるかと思いますが
名古屋にある中日ドラゴンズのマスコット
「ドアラ」の人気がすごいことになっています。

あまり球場まで行って野球を観ないので
存在しか知りませんでした。
名古屋の東山動物園にコアラが来たから
コアラがモチーフのマスコットになったのかもしれませんが
あまりかわいい容姿とはいえず…。

ドラゴンズのシャオロンとパオロンという
新しいマスコットが登場してから
ドアラの存在も薄くなったのですが
バク転とかの激しい動きにはドアラは欠かせないようで
アクション担当となっているそうです。

大きな顔に、細い体で今風に言うとキモかわいい(らしい)のですが
バク転などのパフォーマンスはカッコいい。
しかも人に媚びない自由奔放さは
マスコットらしくないキャラクター。

いつのまにか、YouTubeで動画が公開されたりと
その奔放さ、キモかわいい?、キモカッコいいキャラに
人気に火がついたようです。

今年にはいって、本の出版から
CD、DVDの発売と
名古屋のニュースやバラエティ番組では
ドアラの話題が続きます。

イラストを描いたり、
キャラクターづくりをしたりする仕事もするので
この人気は非常に興味があります。

ドアラという容姿もさることながら
その中の人の仕事ぶり(キャラクターづくり?)が
今のドアラ人気を作っているのでしょう。

いつのまにやら、ドアラ気になっております。
これは好きになっているのでしょうか(笑

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