旅は、ごちそう。(中川賀代子)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2008年04月

富士山登頂を目指して
少しずつ山に慣れ、歩くことに慣れるようにと
低山ハイキングをしております。
今回は養老の滝で有名な養老山(859m)を目指そうと出掛けました。

養老の滝は、
日本の滝百選に選ばれている滝で、
名水としても有名です。
養老の水で作られた養老サイダーを
暑い夏の日に、クイーっと飲むのが好きでした。
(今は、製造会社も製品名も変わったようです。)

ふもとの駐車場から
とぼとぼと歩いて滝まで行っていたのですが
山登りの参考にしているホームページでは
滝の上の駐車場からスタートとあります。

今回初めて、車で滝の上のほうに行きました。
駐車場料金1000円を支払い、いざ登山口へ。

養老山頂遊歩道は、遊歩道2km40分、林道4km40分の
2つのコースがあり、
私たちは楽そうな林道コースを登りました。

蛇に出会ったり、鳥の鳴き声を聞いたり
山の表情を感じながらの上り道です。
休憩しながら、やっと頂上らしいところに着いたかと思ったら
まだまだ養老山ではない様子。
旧牧場跡という名前でした。

そこから養老山に向かうと、えらくキツイ遊歩道。
遊歩道と看板にはありましたが
そんな甘いものではありませんでした。
登ったり、下ったりをいくつか繰り返すと
ふと、これは稜線かと気がつきました。

山から山へ。
山の上を歩いている自分が信じられないなぁ。
なんだか達成感みたいなものも感じておりました。

だんだんと風もでてきたので
先を急いでおりましたが
なんと養老山は、まだまだ遠いのだと気がついたのでした。
歩いている遊歩道コースから、道を離れ、
小倉山を経るようなので、さらに時間がかかる。
私もバテてきていましたので
このまま帰路を目指しました。
途中、三方山の頂上から濃尾平野を眺めながら休憩。

でも帰路といっても、
この遊歩道は私にとってはとてもキツイものでした。
木でつくられた階段の遊歩道。
これを登ってくるのはたいへんだろうと
林道コースを選んでよかったと思ったくらいです。

一人しか通れないような細い道だったり、
転落注意のロープが張られてあったり。
初心者の私は
慎重に慎重にと、笑う膝とつきあいながらも
ようやくという思いで下ってきたのでした。

このキツイ遊歩道を登る人たちと比べると
私の体力のなさを痛感。
毎日歩かねばと思ったのですが
養老から帰って、2日間は筋肉痛に。
花粉症の症状がでて
薬のせいか、眠気もあって
体力づくりどころではありませんでした。

これで富士山がいけるのかという不安もありますが
ゴールデンウィークはどこへ行こうかと、プランを練っています。
次にくる時は、小倉山・養老山を目標にしたいと思っています。

19日(土)、20日(日)と今週末は、
瀬戸市で「せと陶祖まつり」というお祭りが催されています。

朝、洗濯物を干していると
ドンドンという花火が打ち上げられていました。

陶祖とは、たぶん現在の瀬戸市のあたりで
陶器などの焼き物産業を始めた人
ということでしょうか。

せと陶祖まつりは、
その陶祖、加藤四郎左衛門景正(かとうしろうざえもんかげまさ)の
遺徳を偲ぶおまつりとして、
昭和37年にはじまったそうです。

瀬戸市内に移り住んで5年目になりますが、
せともの廉売市や
商店街などの催しなどのほうに気がいってしまい、
祭りの本来の意味などは、知ろうともしておりませんでした。

祭りの由来などを知ると
また違った意味で
地元を知ることができるような気がします。

週末に予定があったので
せめて土曜日は、時間があれば散歩しながら
お茶会にでもいこうかと思っていましたが
あいにく仕事がたてこんでいたので行けませんでした。

打合せに行く道の途中、駅前を通りましたが
やはり普段よりも歩く人も多かったようです。
車も多く、普段でも渋滞の道が
より時間が長くかかったような気がしました。

せとの街を盛り上げようと
いろいろなイベントが企画されているようです。
そんな中でも、シャッターを下ろしたままの店もあります。

そういった現実を垣間見ますが
歩いていける、地元のお祭りも
きちんと知っておきたいなと最近思うようになりました。

浜名湖の北側、正確にいうと西北(?)あたりに
浜松市三ケ日町があります。

こちらでの所用のために出掛けたのですが、
少々早い時間でもあったので
花でも見に行こうということになりました。

ここから30分ほどのところにある
奥山高原のしだれ梅が時期であるとのネット情報をもとに、
奥浜名オレンジロードを走り、奥山高原へ向かいました。

オレンジロードから更に奥山高原へと思ったところ、
やや車の多いところへ。

車も多いし、歩いている人も多い。
なんだろうとノロノロと走ると
右側に、パァっと満開になった桜の花が…!
しかもたくさん!山の斜面に広がっています。
わぁと思わず声をあげてしまいました。

一旦はこのまま通り過ぎ、奥山高原へ。
途中、大きな桜の木もあり、
「筍掘り4月〜」「野草料理」の看板もあり、
なかなか興味深い道のりでした。
でも、あの目の前に広がる桜のほうが印象的だったので、
すぐに方広寺へ戻りました…。

方広寺自体は、山の奥のほうにあるようですが
道路沿いは、門前らしい町並みと池があります。
その池の周辺から山の斜面一面、桜の花が満開!
それはそれは、きれいなものでした。

山の上のほうへ向かう道を散策。
斜面に咲く桜の花の間から見える公園の景色は
初めて見るシチュエーションです。

後日ネットで調べてみると、こちらの公園には
約1,000本のソメイヨシノ、
初夏には3,000株のアジサイが楽しめるとありました。

予想をしていなかったお花見に
旅の良さを実感したのでした。

このあたり、「大あんまき」の看板がいくつかありました。
あんまきというと、愛知県人の私は
知立を思い出すのですが、
このあたりの名物でもあるようです。
お昼ごはんを控えているので、今回はおやつなしで過ごしました。

そろそろお昼も近いのでと、三ケ日へ戻ることに。
こちらの奥浜名オレンジロード。
浜名湖を見下ろし、なかなか走るのに気持ちのよい道です。
バイクでのソロツーリングの人が多かったのが印象的です。

午後からは雨。
午前中はあいにくの曇り空ながら
ステキな景色と、花見スポットを見つけた日でした。

先週日曜日、曇り空の中
相方の所用も兼ねて、静岡県浜松市の三ケ日へ。

愛知県の豊川市から三ケ日へ行く峠道に
椿の原生林があるのだけど
昔、人に連れていってもらったものだから
道があやふや。

この際と思い、高速道路を使わず、下道で。

地図を見ると峠道は、国道一本のみ。
ならば薄い記憶の道は、この道かと、
豊川市内から362号線を走ると
途中、桜が満開のところもあり。

私の家のほうは、桜の蕾も固かったし、
名古屋市内もちらほらぐらいだったので
桜のことなど、全く頭になかったのです。
ですから、桜が見れるなんて旅の産物(!)でした。

愛知県と静岡県の県境、本坂峠にはトンネルがあるのですが
ここはあえて旧道へ。
旧道にも古いトンネルが。
照明もなく、道も細く、夜通ると怖いだろうなと思いながら
通り過ぎると「椿の原生林」の看板が!

なかなか見つからなかったので
違っていたかもと不安になっていたところだったので
ホッとしました。

椿の時期はすでに過ぎておりましたが
ちらほらとまだ花もついていました。
石畳の小道に15mほどの椿の並木が続きます。

花の時期には、
椿の花が落ち、この石畳を赤く染めるとか。
20年くらい前に来たままだったので
場所も、雰囲気もわかりました。
次の椿の時期には、ぜひ訪れたい場所になりました。

ところで、その椿の原生林のあたりには
「姫街道」という看板がいくつかありました。

姫街道って何?と思いながら
三ケ日方面へ進むと
大きな桜の木が一本、道路沿いにありました。

そのりっぱなこと。美しいこと。
山の中にある、一本だけの桜って結構好きなので
車から降りて、写真を撮り、周囲を少し歩きました。
ほぼ満開で、思いもよらない発見にうれしくなりました。

みかん畑に囲まれた大きな桜の木。
これは高速道路を走っていては、
見ることのないものだなと、
今回の出会いをうれしく思いました。

この後も、ステキな桜に出会うのですが
それは、また次回に。。。

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前出の「姫街道」とは
かつて東海道の脇街道として利用され、
女性が主に通った脇街道のことだとか。

姫街道と呼ばれる脇街道は
いくつもあるようですね。

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