名古屋ボストン美術館は
アメリカのボストン美術館の姉妹館として
ボストン美術館が収蔵する作品を
名古屋で見ることができる美術館です。
ですが、私はここを訪れるのは今回が初めて。
近くてもなかなか出向くことがなかった美術館だったのです。
こちらが開館たのが、1999年だということなので
なんと9年たってからの初入館です。
ここ数年、浮世絵や江戸文化に興味を持つようになってから
フットワークも軽くなってきました。
まだまだ浮世絵の歴史や作家のことは
何もわかりません。
ただただ見て、その技術に驚いて
なにかしら感動して帰る…程度のことなのですけど。
今回の展示は
ボストン美術館が収蔵し、
そのほとんどが日本初公開のものだということでした。
そんな貴重な展示が
地元名古屋で開催されているのだから
見逃してはいけない(!)と、
覚えているうちに出かけました。
それは浮世絵の初期から幕末まで、
時代の流れで紹介されていて、わかりやすいものでした。
初期の頃は、まだ色数も少ないのですが
だんだんと色彩豊かになり、
浮世絵が江戸の人々に欠かせない文化であったのだろうと想像します。
歌舞伎の演目をテーマにした絵を見ていたら
歌舞伎や狂言のことを知っていると
理解できるのだろうなと思い、
自分は、まだまだ日本の文化のことを知らないなぁと感じました。
それにしても、展示作品の美しいこと。
江戸時代のもので、海を渡った作品ばかりです。
それなのに色や紙の劣化がなく、色鮮やか。
その保管状態は計り知れません。
昔は浮世絵は商業的で、芸術の扱いではなかったと聞きます。
海外に行ったから、浮世絵は芸術になったのかもしれません。
クライアントがいて、絵師、彫師、摺師と
たくさんの職人がチームとなって作り出した
“商品”だったと考えると
仕組みとしては、今も昔も同じだなと思ったのでした。(笑)
4月6日まで開催しています。
その後、新潟、福岡、東京と巡回するそうです。
ぜひ見て、感じて欲しい展示です。