2007年もあとわずかとなりました。
いろいろな雑誌で
全国の雑煮についての特集が
組まれていますね。
うちの雑煮は
もちろん子供の頃に母が作っていた、
おふくろの味。
かつお出汁に醤油と味醂で
たっぷりおつゆを作って
その中に、餅菜とお餅を食べる分だけ投入。
子供の頃、味醂を入れるのは贅沢な時(笑)。
餅が柔らかくなったら
お椀に盛って、たっぷりのかつお節を。
いたってシンプルな雑煮です。
大きなのし餅を買ってきて
それを食べやすい大きさに切って
正月に備えておくので
わが家の餅は、角餅でした。
子供の頃、丸いお餅は鏡餅しか
見たことがありませんでした。
餅を一緒に煮立てると、
汁が濁るからと
イヤがる方もいらっしゃるかも…。
食べるごとに
ドロッとなっていくおつゆ。
火にかけすぎて、
茶色っぽくなった餅菜。
これもまたいいもんなんですよ。私には…(笑)
かなり庶民的ですね。
そうそう、雑煮にいれる餅菜。
これは中部地方の伝統野菜だと
大人になってから知りました。
小松菜に似た菜っ葉で
それより柔らかい感じだったと思います。
小松菜を使うとやっぱり茎の部分が、
子供の頃のものより固いと思います。
この記憶はなんとなく…、なのですが。
黄変しやすく、日保ちがしないそうで、
スーパーの店頭では見なくなりました。
餅菜とか正月菜と書かれていても
小松菜をこの時期だけ
そう呼んでいるそうで…。
私は本当の餅菜(正月菜)を
忘れてしまっているかもしれません。
こうしてコラムを書いていると
本当の餅菜で、雑煮が食べたくなってきたー。
「名(菜)をあげる」
餅菜を使うのは、縁起をかついでいるのもあるのだとか。
そんな意味を知らなくても、
正月には雑煮は欠かせませんね。