旅は、ごちそう。(中川賀代子)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2007年11月

一ヶ月ほど書き綴った奈良・京都旅行。
いよいよ、この旅行の締めになります。
今回の旅行の最終日は、東山を散策。
まだ行った事のなかった知恩院をまず訪れました。

大きな三門にまず驚き。
午前中の早い時間、静かで穏やかな空気の中に
聳えるように建つ三門が、とても厳かに感じました。
知恩院では山門ではなく、三門と書くそうです。

御影堂で手を合わせ、堂内を歩きました。
鶯張りの廊下、火災から守るという忘れ傘など
知恩院の七不思議というものも、初めて知りました。

知恩院は浄土宗の総本山。
きっと全国からたくさんの人が訪れるのでしょうね。
平成23年には、御祖師様であるの法然上人の八百年大遠忌を迎えるために
改修工事などがなされています。

我が家は浄土真宗。知恩院は浄土宗。
この違いくらい知っておかなきゃなと、心改めました。

そして円山公園から高台寺へ。
以前、高台寺にきた時は
大河ドラマの影響からか、すごい人で参拝をあきらめたことがありました。
今回は平日の午前中ということもあって
ゆっくりとお庭や建物、そして北の政所のお墓などを見てきました。

そして、京都霊山護国神社へ。
前日の寺田屋見学もあったので、
近くへきたならと坂本龍馬のお墓参り。
途中、何名かとすれ違い、坂本龍馬の人気ぶりを改めて感じました。

その後、清水寺周辺から、六波羅蜜寺、祇園へ。
私の万歩計は2万歩を軽く越えておりました。

今回もたくさんたくさん歩きました。
京都は好きでよく訪れていたのですが
このところ、すっかりご無沙汰して2年ぶりくらいです。
まだまだ知らないところ、行ったことのないところがあります。
また新たに感じることもあります。

旅行って訪れるたびに、年を経るごとに、
感じること、気がつく事がありますね。
そして自分の無知さも感じる…。
日本人だから、もっと日本を見ておこう。
ちょっと大げさですが、そんなことを感じたのですね。
外国にも行きたいけど
もっともっと日本を知りたいと思います。

だからまた奈良へ、京都へ…。行きますよ(笑

伏見の寺田屋やカッパカントリーを見たあと、
烏丸御池駅近くのホテルにチェックイン。
歩き疲れて、テレビをみたりして、ぼんやりと時間を過ごしました。

夕暮れになり、おなかも空いたので街歩き。
三条通りを歩くと
イノダコーヒという喫茶店を見つけ、あーここだったか!と。
著名人に愛される京都の喫茶店として有名で
昔、記事を片手にこちらを探して訪れたことがありました。

「あれ?この通りは歩いたことがあるじゃないの…」と思いながらも
烏丸御池駅から歩くことがなかったせいか、
初めて歩くよう雰囲気でした。

夕ご飯は、こちらのイノダコーヒのお隣で、
お店の前にでている黒板のメニューをみて決定!
有機野菜を使った創作料理屋さん。

平日の早い時間だったのでお店の中は、
まだお客さんも少なく、静かでゆっくりとできました。
オーダーしたのは
賀茂茄子の田楽や、鶏の山椒焼き、ほうれん草とほたてのごまあえ…。
メニューを読むだけなら
一般的な内容かもしれませんね。(笑

若い人向けの店かと思ったら、
食材の良さをいかし、手づくりにこだわった料理屋さんでした。
その一品一品が、それは美しく盛られていました。

一口ずつしっかり味わい
これはどうやって作っているのか。
何を使っているのか…。
とうてい自分ではつくれないものですが
ついつい、考えてしまいました。

名古屋にこれくらいおいしいものを出す店が見つけられたら…とか、
京都くらい日帰りでこれるじゃん…とか、
こんなにおいしいもの、自分でつくれたらいいな…とか。

おいしいものは考えて食べてしまう…。私のクセのようです。

オーダーしたものひとつずつに感激しておりました。
この感激は料理のおいしさ以外に、
お店の雰囲気、居心地の良さを提供するスタッフさん、
そして下調べなく飛び込んだ偶然と、
いい店を見つけたといううれしさが
相まって「感激」「感動」になっていますね、きっと。

三条通りの「酒菜 eel(いーる)」。もちろんお酒もありますよ。
しっかりとホームページのURLをブックマークし、
京都に行く時は、必ず寄りたいお店として頭へインプット。
あーいい夕ご飯だったなぁと、いまだに思い返します。

午前中を奈良・西ノ京で過ごした後、京都入り。
京都市の南部はあまり縁がないので
地図を見ながら、宇治近くに行くなら
お抹茶で休憩しようかと思っていたのですが…。
なかなか国道沿いには、そのような茶店もなく…。

普通の道路地図を見ながら、
伏見あたりにカッパカントリーっていうのがあるらしい…と。
カッパとは、あの河童か?
おもしろそうだから、行ってみようかな。お茶ができたらいいな。
そんな軽い気持ちだったのです。

行ってみるとそこは、あの黄桜酒造の本社。
その敷地内にある河童の資料館でした。
河童の歴史、伝承などの資料展示、
黄桜酒造がCMで使用しているキャラクターの歴史や
ラベルで使用された原画の展示、
さらに酒造りの工程などを紹介してあります。

ひととおり施設を見終わって、建物の外にでたところ
駐車場の案内板の地図内に「寺田屋」という名前。
坂本龍馬の定宿だった旅館です。

当時の面影を残す、古い木造建築。
刀の痕なども柱に残っているといいます。
今もなお、旅館として宿泊できるそうです。

どちらかというと、学生時代は
コミックのベルサイユのばらの影響もあって、
日本史よりも世界史が好きでした。
そのせいか、日本史、特に江戸末期〜幕末は疎いほうなので
資料などをみても、ちんぷんかんぷん。
その知識のなさが、私の好奇心のドアを開けたようです。

むくむくと(今頃)幕末の史実を知りたくなりました。
坂本龍馬や幕末の熱烈なファンはいると聞いています。
何がそんなに惹き付けるのだろうと
奈良・京都旅行から帰ってから、興味を持つようになったのです。

ざっくりとでいいから、幕末の流れを知りたくて、
早速、初心者向け幕末史の本を買いました。

今日のコラムのタイトルは、いささか大げさですが、
江戸から明治の激動の日本を知りたいと
この年になって久しぶりに好奇心をかき立てられた
寺田屋見学でした。

どこで見たのか、読んだのか、忘れてしましましたが
甍の波(瓦)が美しいということで
無性に見たくて、訪れた唐招提寺。

近くの薬師寺では
三重塔(東塔)の一番上に聳える水煙は、天女が舞う美しいものだと聞かされ
行ってみたものの、高すぎて肉眼では見えず、
パンフレットを買った覚えがあります。

その頃の記憶では
薬師寺は歴史の重厚感を感じさせる、茶色い建物のお寺さん。
…だったのですが、
今回訪れてみると、朱色と金色のきらびやかで厳かなお寺でした。

思い描いていた薬師寺と違うかも…。
私の記憶違いか…と思いながらも境内を歩きました。
中門の鎧を着た二天王像は、朱や金色が施されたもの。
やはり、いくつかの建物が再建されたようです。

今まで私がみた歴史あるお寺や仏像は
色や箔が剥がれたものでしょう。
ということは、何百年も前の創建された当時は
こんなにも、きらびやかなものだったのでしょう。

昭和や平成時代の新しい建物がたつ薬師寺。
新しいといっても伝統的な様式に、すばらしい建築技術でなされたものです。
そのほとんどが、写経納経供養料によって復興がかなったとか。
これが功徳というのでしょうか。

ありがたさを感じながら、次は唐招提寺へ。
近くなので歩いていける距離ですが
暑さと、歩き疲れでやっと着いた…と思ったら
工場のような大きな建物が…。

金堂の平成大修理が進んでいるようです。
残念ながら、あこがれの甍は
2009年秋以降だそうです。

でも見学会などが催されており、
ちょうどこのコラムが更新される週末は
金堂の軒先から屋根を間近に見ることができるそうです。
それもなかなか経験できないことですね。

かなり歩き疲れてしまった私は
休憩所でまったり…。
入り口からはいる気持ちのいい風にあたっていたら
ついウトウトしておりました。

鑑真和上が修行のために開いたという唐招提寺。
次はぜひ、2年後大修理後に。

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