山岸涼子原作の「日出ずる処の天子」というコミックに
はまったことがありました。
呪術を使う、神秘的で妖艶な厩戸皇子。
実在したであろう人物がでてきましたが
遠い遠い昔の、神秘的な世界を描いていたような
そんな不思議な雰囲気だなあと感じて
読んでいた記憶があります。
そんな頃、聖徳太子ゆかりの寺院である
法隆寺を見たくて、訪れたことがありました。
その時はまだ世界遺産ではなかったかと思います。
それから20年以上もたってからの再訪。
南大門から見える境内の雰囲気がよく、
やたらとカメラのシャッターを押していました。
久しぶりのワクワクした期待感は
その凛とした空気に、吸い込まれました。
手入れの行き渡った、想像以上に広い境内。
日本最古の五重塔をはじめ
国宝、重要文化財を多くの建築物、仏像、宝物を目にしました。
飛鳥時代、白鳳時代、奈良時代…
想像もつかないくらい古代のもの。
それらに歴史を感じ、想いをはせ、その技術に驚き
「よくぞ現代まで残っておりました」と
ありがたさを感じてしまいました。
入場料1000円は高めだと思ったのですが
十分に保存していってくださいねという気持ちを込めれば
高いものではないなと。
かなり歩き疲れてしまいましたが、
それでも見逃したもの、感じなかったものが
まだまだたくさんあるのかもしれない…。
教科書や書籍など、
いろんなもので目にしている法隆寺ですが
そんなことを感じてしまいます。
今年で建立1400年になるとか。
次に行くときはどんなことを感じるか。
法隆寺だけでなく、斑鳩の里を巡ってみたいなと
すでに次の旅のことを考えております。