尾張の食器文化と題した企画展が行われているので、
久しぶりに愛知県陶磁資料館へ行ってきました。
こちらを訪れるのは万博以来です。
器は好きですが、
さほど歴史などを勉強しているわけではないので
古い器を見に行くといった感覚で出掛けたのでした。
江戸時代は和食の文化が完成した時代だとか。
企画展の説明によると
冠婚葬祭などの食習慣、料理屋でださせる会席料理などが
発展したことで、一人一膳という形が確立されたということです。
実際に使われていた陶磁器や漆器などを宴席をイメージし、
なおかつ尾張の陶工の作品を紹介していました。
尾張の焼き物の産地は
いまでこそ、瀬戸、常滑が有名ですが
名古屋城下、犬山などにもたくさんあったようですね。
貸座敷などの料理屋の庭などに窯があり、
料理屋だけの食器を作らせていたということから
贅沢で華やかさを彩っていた時代だったのだと感じます。
初めて見た犬山焼の赤絵、
木具写(きぐうつし)という磁胎に蒔絵を施した製品、
初めて見るものもたくさんありました。
蓋付碗の木具写は、蓋をしていると漆器そのもの。
蓋をとると、内側に磁器に絵付けがあるというもので
たいへん興味を持ちました。
手の込んだ美しい文様や、
ちょっとユニークな形や絵付けのものもあり、
なかなか興味深い展示です。
会期は9月30日まで。一般500円。
また1回ぐらい見にいきそうです。
図録も買っていないし…。観覧料も安いですし、ね。(笑