旅は、ごちそう。(中川賀代子)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2007年04月

4月のある暖かい日曜日、
夕焼けを見に行こうと浜松方面へ出かけました。

お昼ごはんに名物の浜松餃子を食べようということで
午前中ただちに出発!
インターネットで調べることもせず、
ガイドブックも持たず、
思いつきで浜松への日帰り旅行です。

餃子というと宇都宮が有名ですが
実は浜松は、餃子の消費量が1位とか2位とか。
浜松=うなぎという
私の既成概念はすっとんでいました。

しかし、浜松の街は
さほど餃子の看板はなく、拍子抜け。
車で流していても餃子の店はわからず、
とりあえず浜松駅周辺で駐車場に車を停めて
歩いて探すことに。

見るからに繁華街はランチタイムには開いておらず、
商店街も他の飲食店ばかりで
求めている餃子の店はどこだーっ!!

歩くのも疲れてきたので
コンビニに立ち寄り、情報収集。
一番近そうなのは「むつぎく」というお店だとか。
もうすぐお昼の営業時間が終わってしまうということなので
大急ぎで餃子店へ、早歩き!

やっと店内に腰を落ち着け、餃子とライスをオーダー。
テーブルに運ばれてきた餃子は
茹でたもやしがついていて、ボリューム感ありです。
具はキャベツがたっぶりと詰まった皮が薄めの餃子。
もちろん、ひき肉もはいっております。
いくつでも食べられそうです。

タレを餃子につけて、ライスの上でちょこっとタレを切る。
この食べ方は女らしからぬ、ものです(笑
がっつりと餃子を堪能…。

インターネットで検索してみると
餃子も各店オリジナリティがあるようで
餃子のハシゴもできそうです(笑
今度からは浜松にきたら「餃子」となりましたね、確実に。

遠くから出かける場合は
やはり下調べが必要だと思います…。

ある日、東京の会社の方から
「仕事とは全く関係ないのですが…」とはじまるメールをいただきました。

六ヶ所村で本格稼動しようとしている「核廃棄物再処理施設」に関する
ドキュメンタリーの上映会が名古屋であるので、
お勧めしたくなったという内容でした。

青森県六ケ所村…。
私の知識としては時々ニュースや新聞で
「むつ」とか、「原子燃料サイクル施設」とかという言葉を
見聞きする程度のものです。
六ケ所村の位置さえ、知りませんでした。

紹介された「六ヶ所村ラプソディー」のオフィシャルサイトを見て、
私の知らないことばかり…。

名古屋での上映会は、4月の1回のみで以降は未定となっていました。
これは見ておこう、できるだけ仕事を片づけよう…
一緒に見にいく人を誘うことも忘れて、慌ただしい1週間を過ごしました。

原発で使った燃料からプルトニウムを取り出す
核廃棄物再処理施設が六ケ所村に完成。
この計画に反対活動している人々、そこで働く人々を取材しています。

村の経済、人々の雇用…村は再処理工場を受け入れています。
しかし、再処理工場から放出されるであろう排気や排水。
人々の健康面や、工場の安全性も問われています。

イギリスの同様の再処理工場は現在は閉鎖され、
その周辺地域は、普通の百倍もの小児白血病が発症している現実。

現在はウラン試験というテスト段階にありそうですが、
2007年に本格的に稼働とか。2007年って、今年じゃないですか!
着々と進行している国家事業。再処理工場は本当に必要なのだろうか…。

私が知らなかったことばかり、本当に考えさせられることばかりでした。
電気が不可欠な今の生活です。
でも自分の生活はどうなんだろう?

まだまだ知らない事ばかりですが
六ケ所村の美しい自然や、
有機栽培や無農薬栽培でがんばって育てている農家の人々を見ていたら
目を反らすことができなくなりました。

六ケ所村ラプソディーのオフィシャルサイトに
上映スケジュールがあります。
お近くで上映の際は、ぜひ見てほしいと思います。

いっきに散ると思っていた桜が
わが家の周辺では、まだまだがんばっていました(笑
前回に引き続き、桜の話題です。

先日打ち合わせで、名古屋市の藤が丘へ。
名古屋市の東端にある街で、桜並木が有名なのです。
その日は、ハラハラと桜が散っていて
歩道や駐車場には、じゅうたんのように
淡いピンクの花びらがいっぱい落ちていました。

掃除される方はたいへんかもしれませんが、
小さなものが集まるって美しいものです。
たとえ、終わりを告げた花びらでも。

さわさわっと風が吹くたびに、桜のシャワーを浴びました。
少々疲れている気持ちも、復活!っていう気持ちになるのは
自然が持つ力かもしれませんね。

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最近、自宅にこもってばかりいるので…、
(自宅が仕事場なので、それは仕方ないのですが)
郵便物を出しに、ちょっと家から離れた郵便局へ行きました。
もちろん、運動不足もあるので散歩ついでです。

帰り道、丘の上のほうに見える桜が気になり、
そちらのほうへ行ってみることに。
これが結構たいへんでした…。

私が住んでいる地域は、丘と呼ぶくらいの小さな山の斜面に
家が立ち並んでいます。
車一台しか通れそうにない細い坂道。
こんなところにも家が…と、感心しながらも
だんだんときつくなる坂道に、「ぜぃはぁ、ぜぃはぁ」
自分の運動力のなさを改めて知ることになりました。

息をきらし、小山の頂上にある公園にたどり着くと、
瀬戸市の町並みを見下ろすように立つ桜の木と、木の根元に広がる町並み。
見慣れない風景に「わぁー」と思わず声をあげてしまいました。

半分くらい散っているし、わずか4〜5本の桜の木でしたが、
きれいな風景があったのでベンチで小休憩。
あまりにも身近なものに目を向けていなかったことに後悔と、
いいものを発見できたうれしさと半々の気分。

でも、うれしさのほうが大きかったかな。
私のお気に入り桜スポットが増えました。

私が住んでいる愛知県は、桜が満開。
温かくなったかと思ったら、急激に冷え込んだりと
寒暖の差が桜の花を長持ちさせているのでしょうか。
今週初めに満開になった桜は
もしかしたら、今度の日曜日も楽しめそうです。

先日は夜桜を楽しんで見ようかとインターネットで調べて
近隣の町に出かけてみました、が…。
桜の木は想像よりも少なく、
ぼんぼりは灯されていましたが、そこを歩く人も少ない…。

意外と小規模で、ピンクのぼんぼりだけでは寂しげな桜祭り。
期待していた屋台もなく…。
きっと昼間に、この桜のトンネルを歩くといいだろうなと想像しました。

夜の桜の美しさはかなりの照明と、人がいてこそなのかもしれません。
でも騒々しい酒宴や、夜の寒さは好きではないので
やっぱり昼間に桜を見ながら散歩をするのが
私にあっているのかもと思います。

桜といえば思い出すのが、
学生の頃、東京を訪れた時の桜です。
たしか隅田川だったと思います。

浅草周辺を散策していた時だったか、もう詳細は覚えていませんが
花見の名所とは知らず、
偶然訪れた川沿いの桜が満開で、とてもきれいでした。

しばらく川沿いを歩いて、どこからか水上バスに乗って、
桜を堪能したのを覚えています。
船から見る桜というのは、名古屋ではないものです。
桜の美しさと、川から見るという初めての経験で
とても印象に残っています。

花に興味はなくとも、春は桜がいいと
誰もが思っていると思います。
自分のお気に入りの桜スポットを持っていると
春の訪れが楽しいかもしれませんね。

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