旅は、ごちそう。(中川賀代子)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2007年03月

若い頃はさほど好きだったわけでもなく、
興味があったわけでもないのですが、
年を経るごとに、和菓子がいいなと思うようになりました。

もちろん、ケーキも焼菓子も食べるんですが
やっぱ「あんこ」がいいなと
好みが変わってきたようです。

スーパーやコンビニでもまんじゅうなどは売っていますが
やっぱり、いろんな商品を見れるからお店にいくのがいい。
あんこひとつにとっても店の味があり、
店の思いがお菓子の形になっています。

洋菓子に比べ、華やかさがないような気がしていましたが
一口ふたくちくらいのわずかな大きさの中に
季節感を盛り込んでいますね。

洋菓子の華やかさはデコレーション。
美しさを付け加えていく、たし算のようなものですね。
和菓子にもいろいろあると思いますが
私がよく食べる素朴なものは、使用している素材も少なく、
引き算のような考え方かなと思います。

必要最小限のもので、味と美しさを表現する。
そんな風に和菓子を楽しむようになりました。
もちろん、おいしいことが大前提ですけどね(笑

今はインターネットやテレビなどの媒体で
地方の情報も知ることができるようになりました。
出かけたいと思うところを調べる時、
食事と甘いもののチェックは欠かせません。
その土地の人に長く愛されるお菓子には、ハズレがないような気がします。

地元でありながら、知らなかったものを
逆にテレビなどで紹介されて知るということもあります。
それを見つけたら即メモ。
近くに行ったら絶対いこう!いや、買いに行こう!
お菓子を買いに時間をかける、なんて贅沢な気がします。

忙しい生活の中にもホッとできる時間は持ちたいし、
そのために出かける時間を作れる余裕が欲しいと思いますね。

先々回の旅ごちコラムで、
兵庫県北部の日本海に面した香住町にある
餘部(あまるべ)鉄橋について書きました。

その後、最後の餘部鉄橋を見に訪れる観光客が多いという
ニュースが配信されていました。
やはり考えることは皆さん一緒ですね。

今の姿が見れるのは、今月末までとか。
スケジュールの都合が合わないので
現在の餘部鉄橋を見ることはあきらめました。

後日きちんと調べようと思って、町のホームページを見ました。
現在は「香美町」となり、
鉄橋工事のスケジュールのお知らせが…。

私の行きたい場所は、本当に思いつきで決めてしまうということですね。
情報を集めて、きちんとスケジュールを立てれば
こうしてあきらめることもないだろうに…。

工事のことをもっと早くに知っておけば…と思う反面、
こういう事って、出会いやタイミングっていうものもあるので
今回は縁がなかったということかなと以外とあっさりした気持ちです。

有名な鉄橋ですので、たくさんの方がホームページで写真を公開されています。
それで楽しむこともできるかなと、インターネットの良さを感じています。

ここ数年一人で出かける場合、「なんとなく」で行き先を決めたりします。
あまり調べずに行くのももったいないので
少しだけ調べて、行きたいところをいくつか頭の中に入れておく。
あとは出会いモノ。

ちょっと調べて、ちょっとだけ予定を立てておく。
このほどほど感、ゆる〜いカンジが私に合っているような気がします。

餘部鉄橋は、コンクリートの新しい橋になったらまた見にいきましょ、っと。

城崎温泉のことを書きはじめたら、
旅行当時の事が思い出されてきました(笑。

当初は城崎への旅ということで
温泉とカニづくししか頭にありませんでした。
しかし、連れたちの頭の中には「出石の皿そば」も
旅の行程にはいっていました。

兵庫県の北部に位置する出石(いずし)。
この地方は但馬と言うそうですね。
城下町らしく、小京都とも呼ばれているようです。

大きな木造の時計台のようなものがある通り。
町並みも昔の風情を醸し出しており、
土産物屋、飲食店などが立ち並んでいます。
小さな山あいの町への観光客の多さにびっくりしました。
調べてみるとその時計台は辰鼓楼と言い、日本最古のものだとか。

出石には、本当に蕎麦屋がたくさんありました。
辰鼓楼のある通りにもいくつかありましたが
私たちはしばらく歩いて、観光客も少なくなったところにある蕎麦屋に立ち寄りました。
やはり、蕎麦を観光のひとつとしてアピールしているだけあります。
メインストリートから離れても、昼時とあってしばらく待ちました。

目的の皿そばとは、小皿に盛られて運ばれます。
一口で食べれちゃいそう。
もったいないので、二口ぐらいで食べました(笑

一人前五皿ぐらい、追加もできたと思います。
薬味と徳利にはいったそばつゆ。
いたってシンプルなものですが、
テーブルいっぱいに蕎麦が盛られた小皿が並んだのにはびっくりしました。

小皿に盛るという皿そばの歴史を知りませんが
地方にはいろいろな食べ方があるもんだなあと感じたものです。

インターネットで調べてみると出石の皿そばは手打ち、という定義があるようですね。
器が好きな私は、空いた皿の絵柄も楽しみました。

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蕎麦はちょっと足りないなあ、ぐらいがちょうどいいです。
街を散策しながらお漬物を買ったり、甘いモノをつまんだり。
結構おなかいっぱいになりますよ。

蕎麦目的で訪れた出石ですが、
今度はゆっくりとお城など見てみたいものです。
もちろん皿そばは、はずせませんね。

以前城崎温泉に行った時、いろいろなところを巡って、
本当に観光を楽しみました。

出石(いずし)の街を散策し、皿そばを味わい、
歴史の中で形成された自然の産物、
国の天然記念物の玄武洞の美しさに驚きました。

そして、餘部鉄橋。「あまるべ」と読みますね。
ここに来るまで、この鉄橋の存在すら知りませんでした。

兵庫県の日本海の海岸近く、
地上40mほどの高さのところにかかる
JR西日本・山陰本線の鉄橋です。
明治の頃に建てられたそうです。

車から降りて、そびえるように建てられた鉄橋の下を歩いた時、
この高さに鉄橋を建てた当時の人々の苦労を想像しました。
現在と違い、技術的にもたいへんだったことだと思います。
当時は鉄道しか交通がなかったのかもしれません。

鉄橋の下にある案内板には
日本海からの突風のため、鉄橋から転落した列車と
その下にあった水産加工工場の従業員が
犠牲になった歴史のことが書かれてありました。

そんな事故があったなんて…。
悲しい歴史を持つ建造物です。

初めてその鉄橋を見た時は
雪がチラつき、どんよりと曇った日でした。
鉄橋の赤い色が鈍く見え、
その看板を見たせいか、
海から吹きつく冬の風がもの悲しいと感じてしまいました。

しかし、鉄骨が組まれた鉄橋は建造物としてのすばらしいものです。
下からしか見ていませんが
列車からの眺めもきっとすばらしいものでしょう。

まだ一度しか見ていませんが、またいつか…と思って
数年経ちました。

昨年、鉄橋の建て替え工事があるという記事を読みました。
2007年春からの着工ということしかわかりません。
あっという間にその時期になりました。
もしかしたら、もう工事が始まっているかも…。

建て替えられる前にもう一度みたい!
そう思うのは、たぶん私だけではないでしょうね。
少々時間が作れないので
今の姿は写真で楽しむしかないかもしれません。

しかし、スケールの大きな建造物に、自然の美しさ。
そして、悲しい歴史。
この鉄橋の存在を知ったことは
私にとって、よかったと思っています。

またいつか…餘部鉄橋へ…
次に架けられる橋はどのようになるのでしょうかね。

以前、数年続けて冬のカニツアーと題して
城崎温泉に出掛けておりました。

それまでは、温泉で有名なところで
志賀直哉の「城の崎にて」という小説でしか
城崎という地名を聞いたことがありませんでした。

太古の昔から温泉地と知られており、
文豪たちが訪れ、滞在した
歴史や魅力のある街でした。

関西に住む知りあいからの誘いがなければ
この地を訪れることもなかったと思います。

城崎というところは、非常に風情がありますね。
町の真ん中を川が流れ、
川沿いも旅館やお土産屋が並んでいます。

ところどころに温泉の湯気があがり、
浴衣に下駄履き、タオル片手に散歩が似合います。

ただし、冬の湯めぐりはすぐに冷めてしまうので、
浴衣では歩けませんし、早足という感じになってしまいますが…。

冬にしか訪れていませんが
花の咲く頃、近くの山やこの川沿いは
きっときれいなことだと思います。

中部圏から身近な温泉というと
岐阜県や長野県を想像します。
ちょっと遠くだと福井か、伊豆あたり。

日本海側は遠いイメージがあって
それまで私の行動範囲外だったのですが
城崎は、再び訪れたい土地となりました。

いい感じの風情とおいしいモノ。
私のツボを押さえています(笑

白い雪と温泉の湯気と、温泉町の風景。
そしてカニづくし!
カニだけではなく、海の食材も豊富でおいしいですよ。
おやつもいっぱい売っているので
常に満腹、体重増の旅になってしまいます(笑

そして、私が大好きな裏通り。
なにげなくはいった小さな喫茶店。
そこで食べたそば粉のホットケーキが
いまだに忘れられません(笑
その店は今もやっているかなぁ?

その時のお楽しみ♪

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