旅は、ごちそう。(中川賀代子)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2007年01月

どちらかというと、ヒトゴミがキライなので
映画館、美術館をはじめ、
繁華街や百貨店、ショッピングセンターなどは
目的がない限りは避けていました。

でも数年に一度出掛ける東京は
まさにお登りさんと化し、
ヒトゴミをかき分け、刺激を受けて帰ってきますが。。。

最近、変わってきたのが
早起きをして出掛けるということです。

これまでの仕事は夜遅く、
時には夜明けとともに家に帰ることもあったため、
必然的に朝起きるのが遅くなったりと
体力的にムリをしていた生活でした。

フリーになってからは、意識して毎日の生活を
朝型にシフトしています。
休日でも朝早く起きることに心がけています。

朝型生活のメリットは、一日の長いこと。
そして気がついたのが、百貨店の開店間際はまだ空いているということ。
この時間帯なら、ゆったりと店内を見れたり、
ヒトゴミをかき分ける必要も、まだありません。

私が百貨店に出掛けたいと思う時は
やっぱり物産展(!)
名古屋にいて、各地の名産や名物に触れることができます。

その地に出掛けて出会うのが、一番いい出会いなのでしょうが
なかなか出掛けられない時や、
旅行先で購入したものをまた買いたい時など
物産展はいいイベントです。

「どこどこのあれがおいしいらしい」というクチコミも耳にします。
食いしん坊の私には、この情報は大変うれしい♪
地元にいながらつかのま、旅を感じることができるのです。

物産展=ヒトゴミは避けられない。
朝10時前、百貨店の玄関でオープンを待ち、
すかさず物産展の催されているフロアへ。

お目当ての商品を先に購入して、
あとはゆっくりと試食をしたりしてフロアを歩く。
このコースが、私の物産展の楽しみ方となっています。

古書会館で手にとったある雑誌は
<strong>「縁起菓子」</strong>という特集タイトルで
和菓子を紹介していました。

和菓子のかわいくて、きれいな写真の中と
「縁起菓子」という聞きなれない言葉に魅かれました。

縁起菓子とは、お祭りやお祝いなどに欠かせない
古くから伝わるお菓子のことのようです。

その中に私が子供の頃に
よく食べたお菓子がありました。
それが暮らしの中のアートなどを紹介する
雑誌に掲載されているとは…。

驚きもあり、興味を掻き立てられたのもあり、
すぐにその古本を購入しました。
1984年発行。20年以上も前に発行されたものでした。

歴史ある津島神社の門前で売られている<strong>あかだ</strong>や<strong>くつわ</strong>。
私が生まれた愛知県の津島市の名物菓子です。
それは弘法大使が津島神社で悪疫退散の祈願をされた時の
お供え物であったとか。

すっごく、すんっごく、固い(!!)揚げ菓子です。
小さな団子を揚げたような形の「あかだ」。
渦巻きのように細い生地を揚げた、かりん糖のような「くつわ」。
米粉でできているそうです。

私は砂糖が加えられているくつわのほうが好きです。
バリッ!バリバリッ!と奥歯で、顔をしかめつつ、
食べていたのを覚えています。

子供の頃に親しんだお菓子に
意味や祈念があったことを
その雑誌を読んで、初めて知りました。

たかがお菓子。
でも民族学や歴史をかいま見ることができるのですね。

私の周りには、そんなものがたくさんあるのに
見逃しているのかもしれないと
古本によって気がつきました。

縁起菓子。
食いしん坊の私にとって、新たなジャンルが追加されたのでした。

昔はあかだ・くつわの看板をだす店が並んでいたと思います。
しかし、今ではあかだ屋さんも数件のみとなり、
廃れた感は否めません。
もしかしたら、固いお菓子は
現代では受け入れられないかもしれません。
こういうものって残っていてほしいと思います。

微力ながら、津島神社へ寄った折りには、
くつわを買っていきます。
懐かしさを味わうためと、応援するために。

時々、名古屋の古書会館や大手書店で催されている
古書即売会などにフラフラっと立ち寄ることがあります。
古書会館の倉庫会は業者でなくても購入できます。

これといって購入したい本があるわけではないのですが
棚に並んだ(積まれた)本や雑誌の中から
読んでみたいものを手にとります。

予算は多くて3000円くらいなので
たいした金額ではありません。

暮らしの手帖という雑誌の古いバックナンバー。
自分の生まれた年に発売された号は
すかさず購入しました。

その時興味を持っているものについて
特集されている雑誌も“買い”です。

こう振り返ってみると
古い雑誌の購入が多いです。
特に料理などの生活や、工芸関連のもの。

こういったカテゴリーは
どんどん新しいものが発刊されています。
古い雑誌は誌面は黄ばみ、写真は色あせています。

母が遺した本は、歴史的仮名使いで
子供の時は読むのに難儀しました。
今読んでもたぶん読みづらいでしょうね。
それでも処分せずに、本棚にはいっています。

なんとなく、発売時と現在との時間のギャップを感じながら
読めなくても見て楽しんでいます。

本も出会いもの。
システム化された大手古書店もいいです。
が、なにかいいものがあるかもしれないと
古書店や即売会には時々出掛けたくなります。

新年を迎え、初詣でに出掛けたくなるところは
やっぱり日本人なんだなあとつくづく思います。

特に自営業となってからは
商売の神様という言葉には少々敏感にもなっています。(笑

昨年はお伊勢さん(伊勢神宮)、
今年は年末から豊川稲荷へ行きたくて、、、
まぁ、稲荷寿司を食べたいせいもあったけれども
日の出前の暗いうちに起きて
出掛けたのでした。

元旦の早朝は例年よりも温かかったと思います。
年末は雪が降ったりとしていましたが
寒がりの私には、穏やかな朝でした。

渋滞にも巻き込まれず、駐車場も待ち時間なしで停められ
気分良く順調に到着。
早朝だからか、人出も少なく感じました。

豊川稲荷はお稲荷さんですけれど、神社ではないそうなので
手を合わせてお参りを。
「商売繁盛、家内安全、健康で一年が過ごせますように。」
お賽銭の額の割には、欲張りなお願い事です(笑

今回の目的のもうひとつの稲荷寿司。
以前、弟が豊川に住んでいた時は家に帰るたびに
豊川稲荷門前の稲荷寿司を買ってきてもらっていました。

母が作る稲荷寿司は、やや甘めに煮た油揚に寿司飯で俵型でした。
こちらは混ぜごはんを詰めたもの。
ひじきや人参、椎茸などの五目稲荷や
根菜類を混ぜたもの、一口大の味噌カツをのせたものなど
新しいお稲荷さんも売られているようで
店の味もさまざまあるようです。

たぶん、稲荷寿司の素材それぞれが縁起を担いでいたりして、
このオリジナリティとなっているのかもしれません。
それが現在に伝わっているのでしょうね。

稲荷寿司は、町のお土産としても力をいれているようです。
しかし、残念ながら、大みそかの大食と
朝早すぎておなかが空いていない。。。
今回は商店街や露店をのぞくだけとなりました。

帰り道、ちょうど日の出の時間が近くなったので
国道から入った脇道に車を停車させ、
山から昇る日の出の美しさに見惚れていました。

あけましておめでとうございます。

昨年の5月から毎週金曜日の連載を目標に
なんとか新年を迎えました。

これまで日記など続くことがなかったので
我ながらよくがんばっているなと思っています(笑
週1回の自分に課した仕事という気持ちで続けていますが
最近はこなれてきて、
時間をかけることなく、言葉がでてくるようになってきました。

でも、まだまだ文章を書くことも自己満足状態。

新年からは読む人の気持ちを考えて文章を書くことはもちろんですが
自分でも楽しくコラムを続けることが
できるようにしていきます。

食いしん坊の私ですが
これまでは料理や地方のおいしいモノについては
コラムに書くのを避けてきました。

食べ物についての感想はあくまでも自分の中のもので
それを言葉にするのが不安なのです。
特にそれが飲食店の紹介につながってしまうと
責任を負ってしまうようで・・・

でもマナー違反にならないように気づかえば
自分の視点で感じたことを書けばよいのかなと
思えるようになりました。

私の旅(おでかけ)に食べ物はいっしょについてくるもの(笑
しらない土地で、おいしい物を見つけ、食べたりするのは
至福の時です。

今年はそんな私の「うれしい」を言葉にしていきます。
どうぞよろしく♪

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